電通グループのデジタル関連事業を統括する子会社「電通デジタル・ホールディングス(DDH)」の杉本晶社長(電通常務執行役員)が4月1日付で取締役に退き、後任に秋山隆平氏(同)が就任した。
秋山氏は1974年4月電通入社。関西支社インタラクティブ・コミュニケーション局長を経て、09年4月執行役員、2011年4月1日から現職。インターネット時代の消費行動モデル「AISAS(アイサス)モデル」を提唱した「ホリスティック・コミュニケーション」(秋山隆平・杉山恒太郎著、宣伝会議刊、2004年)の著者でも知られる。現在は電通のソリューション領域を統括し、6月に取締役に就任する予定。
DDHは、投資事業組合を運営する「電通ドットコム」を基に2010年1月に設立。デジタル領域の戦略立案と事業投資を行うほか、サイバー・コミュニケーションズや電通イーマーケティングワン、電通レイザーフィッシュなどを傘下に置く。変化の激しいデジタル領域の管理体制を一本化することで意思決定の迅速化を図り、グループ内の資源配分を最適化する狙い。