博報堂DYホールディングスは7日、インターネットメディア事業を手掛ける新会社「Media JUMP(メディアジャンプ)」を同日付で設立したと発表した。博報堂DYグループ社員向けに2010年8月実施した新規事業アイデアの公募制度で選ばれ、事業化に向けて進められている案件のひとつ。
「メディアジャンプ」の資本金は6500万円で、博報堂DYグループとゼンリン子会社でネット上の地図情報サービスなどを手掛けるゼンリンデータコムが共同出資する。博報堂DYグループが過半を出資する。
代表には、博報堂DYメディアパートナーズでインタラクティブ領域の企画に携わっていた小林パウロ篤史氏と糸永洋三氏が共同で務める。ユーザーの嗜好や地域に合ったレジャー情報を提案するPC、スマートフォン向けWebサービスを今夏にも立ち上げる。ユーザー向けには無料で、広告やデータベースを活用したビジネスモデルの確立を目指す。
今回の企画が選ばれた新規事業アイデアの公募制度「アド+ベンチャー」では、グループの主要事業会社である博報堂、大広、読売広告社、博報堂DYメディアパートナーズの社員から222の事業アイデアが寄せられた。同制度から発表された案件は今回が初めて。博報堂DYホールディングスによると、ほかにも複数の案件が事業化に向けて進められている。