日本だと、観る人の気分を害するということで、禁止になりかねない表現です。
ほとんどの表現が「タバコ=死」を連想させるものです。
ブラジルではだいぶ前からこういったインパクトある表現が採用されているようです。
また、広告もかなり制限されているようで、2002年以降はサンプリングや宣伝活動が一切禁止となったようです。唯一タバコを販売している売店でのみ一部宣伝が許される程度となってしまったようです。かつてはタバコ会社の広告がブラジル国内の話題をいつもつくっていたようなのですが、政府の規制により今では……のようです。
その効果もあってか、20年前から比較すると、ブラジル国内の喫煙者率は半減したとのことです。20年前は3人に1人が喫煙していたのが、現在では約6人に1人となっているようです(ブラジル国立ガン研究所調べ)。
もちろん、タバコのパッケージや広告活動の制限だけが喫煙者減少に作用したわけではなく、政府が複合的な施策を実施していたのでしょう。今後もブラジル喫煙率の動向は注目したいところです。
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