デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)では今年3月、ソーシャルメディア実態調査を実施。その結果、現在の利用実態他、ツイッター、フェイスブック、mixiの各サービスごとのユーザー特性の違いが見えてきた。
3サービスの利用の重複を聞く設問では、mixiユーザーはmixiのみを利用する人の比率が高く35.8%。そこにツイッターのみ利用(23.1%)、フェイスブックのみ利用(6.4%)が続いた。また3サービスすべてに加入しているユーザーは全体の9.0%であることがわかった。調査を担当した同社、メディア本部・ソーシャルネットワーク部の川下のぞみ 氏は「ひとつのサービスのみ加入しているユーザーは全体の約65%。各サービス利用者の重複は少ないことがわかった」と分析する(グラフ1参照)。
また、各サービスごとに投稿する理由を聞いた設問ではフェイスブックとmixiでは「友人とコミュニケーションをとるため」がともに60%強と最も多く、ツイッターでは「自分の考えや感じたことを発信したいため」が51.2%で最も多い結果となっている(グラフ2参照)。
川下氏は「情報量が爆発的に増加する状況下、情報に接触した消費者がすべての情報を把握し、自ら取捨選択するのは困難な状況。ソーシャルメディアの登場により、友人によってフィルタリングされた情報を取得できるようになった今、ソーシャルメディア上で積極的に情報を提供するユーザーは、企業のマーケティング・コミュニケーション活動においても重要視すべき存在」とし、今後もソーシャルメディア利用者、さらにそこで定期的に投稿をする、情報流通の担い手となるユーザーの実態把握が重要であると話した。
調査概要
調査目的
①ソーシャルメディアに投稿経験がある者と、閲覧しか経験がない者の特徴を浮き彫りにする。
②ツイッター、フェイスブック、mixiの各媒体ごとに、加入者の特徴を浮き彫りにする。
調査実施期間
2011年3月5日~3月11日
調査実施機関
スパイア
調査対象者
15歳~99歳の男女 (全国)
回収数
7万6429サンプル
上記サンプルにはソーシャルメディア非利用者を含む。今回、取り上げている調査結果は上記サンプルの中で、ブログサービス、ツイッター、フェイスブック、mixiのいずれかで1日1回以上投稿している人(1000サンプル) が対象。