僕は旅中、緑茶を持ち歩いています。時折、お世話になった外国人に日本の味を飲んで欲しいと思うから。便利なモノで、緑茶もティーバッグ式のものがあるので、それを利用しています。
これまで、イスラエル人、イラン人、アメリカ人、ドイツ人など、複数国の人達に提供してきたのですが・・・彼らは高確率で聞いてきます。
「ところで、日本人はどれぐらい砂糖を入れているの?どれぐらい砂糖入れればいいのかな?」と。
そこで僕はいつものように言うわけです。
「えっとね、日本では緑茶に砂糖は入れないし、紅茶やコーヒーでも砂糖入れないで呑む人が多いよ」と。
彼らの多くは“信じられない!マジかよ!砂糖無しなんて有り得ない!”と驚きます。僕も驚きました…彼らに。
今では慣れてしまいましたが、何処の国にいっても、皆、お茶類には砂糖どっぷりです。
マクドナルドなんかはわかりやすい場所です。アメリカを始めとする多くの国では、コーヒーや紅茶を頼むとスティックシュガーを複数個、自動的につけてくれます。(※こんなに何本もスティックシュガーを何も言わなくても出すのなら、最初から大容量のスティックシュガー袋を製造すればいいのにと毎度思っています)
海外で売れている緑茶ブランドで、アリゾナ(Arizona)というのがあります。アメリカの会社のようですが、欧米中心に、僕自身も世界各地で発見しています。
アリゾナ、めっちゃ甘い緑茶なんです…。残念ながら、めっちゃ甘い緑茶が世界では売れているということです。外国人経営の日本食レストランなどにはこのアリゾナが置いてあることが多いです。
つまり、世界では緑茶であれ、紅茶であれ、そういった類の飲み物は甘くて当たり前なのです。
アリゾナのWebサイトの説明に、「健康的な緑茶を美味しく呑みましょう!」のようなことが書いてありますが、ここまで砂糖たくさん入れていて、健康と呼べるのか大きな疑問が…。日本人が世界的に長寿なのは他国に比べて糖分を摂取していないからなのではないかと思えるほどに、欧米も、中南米も、アフリカも、どこも砂糖どっぷり傾向です。
日本の緑茶ブランドは、この辺りを上手く考慮していけば、日本発の緑茶ブランドとして世界でも闘えるのではないかと思います。
また、世の中は広いもので、日本ではヨーグルトというのは甘いのが常ですよね(プレーンもありますが)。トルコでは、ヨーグルトは酸っぱかったり、しょっぱいのが常です。彼らに「日本ではヨーグルトは甘いものなんだけど・・・」と言うと、変人扱いされます…。
なんとも面白いものですね。
世界は広い!…ということで。
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