旅をしていると、世界中のさまざまな食文化に触れます。
例えばヒンドゥーでは、牛が神聖な生き物とされているので、食べないというのは有名ですよね。
そしてイスラム教徒の人たちは豚肉を食べません。僕が今このコラムを書いているイスラエルもユダヤ教の教えにより、豚肉を食べません。もちろん、イスラム教やユダヤ教の人たちは豚肉だけというわけではありません。
実は彼らはかなり厳しい食のルールを持っています。
一つひとつ説明するよりも、こちらがはやいです。
ウィキペディアの「食のタブー」ページをみると、どこの国の人がどんな動物を食べていて、どこの国や宗教の人がどんな動物を食べられないのかが分かります。
馬、豚、牛などはもちろん、ラクダ、ウサギ、昆虫、犬、ネズミなどについても…ネタ的に、いや教養として必見です。
ユダヤ教にはコシェルという食べ物についての厳しいルールがあり、ユダヤ教徒が多いイスラエルのレストランの多くにはコシェルに基づいた調理・食材なのかという証明書を店頭に掲示していたり、スナック菓子などもコシェル証明マークを印刷していたりします。
さて、皆さんの周りにどれぐらいベジタリアンはいますか?
食のタブーにも出ていますが宗教上の問題、個人の志向により、肉を食べない人たちがいます。ベジタリアンです。
ただ、人によって全くその内容が異なります。
僕もこれまで多くのベジタリアンという人たちと会いましたが、分かりやすく肉だけを食べない人、
肉も魚も食べない人、肉も魚も卵も食べないのに牛乳は呑んじゃう人、肉は食べないし卵も食べないのに魚はオッケーな人…もはやよく分かりません…。とにかく、ケースバイケースということです。
日本人ではあまり見かけないですよね。
しかし、世界中からの移民を含めていろんな人種が集うイギリスのレストランでは、ベジタリアン向けメニューというのが基本で用意されているところが多くありました。日本のレストランではなかなか見ることは出来ません。
今後、日本の飲食店なども海外進出する時には“ベジタリアン”や“食のタブー”に注意をして展開していくことが求められることでしょう。飲食店だけでなく、インスタント食品やカップ麺なども要注意です。
本当に残念なのは、日本人(僕)が大好きな豚骨ラーメンは多くの国でタブーになってしまうという…。
ただ、イスラム教徒の人でもチラホラと外国旅行の時には豚肉を食べるよ、という人もいるようなので、
未来はどうなっているかは分かりませんね。
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