電通と連結子会社の電通アドギアは22日、エネルギー関連事業を展開するゼファーと業務提携し、ソーラーパネルと小型風力発電を活用した100%自然エネルギーによる屋外サイン事業を2012年1月から開始すると発表した。
両者はそれぞれの技術やサービスを提供しあい、エネルギー事情や点灯時間に左右されない自然発電サインの開発に取り組む予定で、従来の屋外サインよりも消費電力やCO2排出量を著しく抑制できるとしている。
役割分担としては、電通グループが屋外サインの販売権を持ってその企画デザイン・販売・制作にあたり、ゼファーは発電システムの設計・小型風力機やソーラーパネルの開発・電源システム機材の供給を行う。
提携の背景には、東日本大震災を契機に再生可能エネルギーが支持されるようになったことに加え、企業への電力制限などが要求されるようになったことを受け、屋外サイン事業においても節電を意識した在り方が問われるようになってきた状況が挙げられる。
両者は今後、この自然エネルギーによる屋外サイン事業を海外でも展開すべく準備を進めているという。