国際広告賞の受賞数を分析して順位付けする「The Gunn Report 2011」は2日、2011年最も多くの広告賞を受賞したテレビCMは、ナイキ「Write The Future」 (ワイデン+ケネディ アムステルダム)と発表した。その受賞数はThe Gunn Reportの13年の歴史の中でも最多だという。次いで、ハイネケン「The Entrance」(ワイデン+ケネディ アムステルダム)とTモバイル「Welcome Back」(サーチ&サーチ ロンドン)、4位にP&Gの「Old Spice ボディウォッシュ」の「Questions / Boat」(ワイデン+ケネディ ポートランド)、5位はグーグルのブラウザ「Chrome」の「Speed Tests」(BBH、Google Creative Lab ニューヨーク)とフォルクスワーゲン Passatの「The Force」(Deutsch ロサンゼルス)だった。
広告会社別では、ワイデン+ケネディ アムステルダムが1位、2位が同ポートランドと、グループで独占。3位がAlmapBBDO(サンパウロ)で、同社はプリント部門では最多受賞の広告会社。4位はDel Campo Nazca サーチ&サーチ(ブエノスアイレス)、5位はJung von Matt(ハンブルク、ベルリン、ドルトムント)。デジタル領域で特に活躍している広告会社としては、AKQA(ロンドン)、BBHニューヨーク、R/GAニューヨークが同率首位に。4位はワイデン+ケネディ ポートランド。電通は5位につけた。
国別では1位がアメリカで、史上2番目の獲得数だった。以下、2位イギリス、3位ブラジル、4位アルゼンチン、5位ドイツ。6位につけたオーストラリアは、これまでで最多の獲得数だった。広告主別では、ナイキがトップに。過去、10回首位を飾ったフォルクスワーゲンは今回は2位だった。以下、3位がグーグル、4位Old Spice、5位がWWFだった。
その他の部門のランキングは以下の通り。
プリント部門
1位 サムソナイト「Heaven And Hell」(ジェイ・ウォルター・トンプソン上海)
2位 FedEX「Neighbours キャンペーン」(DDB ブラジル)
3位 ハーベイ・ニコルズ「Accessories Required キャンペーン」 (ヤング・アンド・ルビカム ドバイ)
4位T Bing(マイクロソフト)「Decode Jay-Z with Bing」(Droga5 ニューヨーク)
4位T ランドローバー「Passport Stamps」 (RKCR/Y&R ロンドン)
デジタル部門
1位 Old Spice ボディウォッシュ(P&G)「Response キャンペーン」(ワイデン+ケネディ ポートランド)
2位 SOUR ミュージック・ビデオ「映し鏡」(川村真司、清水幹太、Saqoosha、大野大樹、村上悠馬)
3位T Chrome(グーグル)「Speed Tests」(BBH、Google Creative Lab ニューヨーク)
3位T MINI カントリーマン(BMW)「Getaway Stockholm」(Jung von Matt ニューヨーク)
5位 ユニクロ(ファーストリテイリング)「UNIQLO LUCKY LINE」(電通)
All Gunns Blazing(統合キャンペーン)部門
1位T Bing(マイクロソフト)「Decode Jay-Z with Bing」(Droga5 ニューヨーク)
1位T 独ドルトムント・コンサートホール「Concert Milk」(Jung von Matt ハンブルク)
1位T Old Spice ボディウォッシュ(P&G)「Response キャンペーン」(ワイデン+ケネディ ポートランド)
4位T ナイキ「Write The Future」 (ワイデン+ケネディ アムステルダム)
4位T 世界自然保護基金(WWF)の「Save As WWF」(Jung von Matt ハンブルク)
伝わる 広がる 映像のパワー
テレビ、動画サイト、モバイル、街中のサイネージなど、映像を流すメディアは増加する一方だが、いま、本当に面白い映像はどこから生まれようとしているのか。そして、映像制作の第一線で活躍しているクリエイターは何を作ろうとしているのか。彼らが見据える、その先を聞いた。