愛媛県は3月3日まで、同県の農林水産物を首都圏の若年層にPRするため、「えひめカフェ」を表参道に開店した。
コンセプトは、日本の冬の風物詩である“こたつでみかん”。テラス席のテーブルを“こたつ”風にアレンジした“こたつカフェ”を開き、同県の特産品である柑橘類をはじめとした農林水産物を使ったメニューを提供し、食の豊かさをアピールする狙いだ。「みかんをはじめ、愛媛県の農林水産物の出荷量は首都圏向けが圧倒的に多い。でも、生活者にはそれが愛媛県のものと伝わっていないことが課題だった」(農林水産部ブランド戦略課担当者)。カフェでは、柑橘類のほか、同県で生産するブランド豚や鯛、いちごなどを使ったメニューを提供する。
首都圏PRの場に表参道を選んだのは、若年層に訴求する狙いがある。これまでは、デパートや市場関係者など出荷先に直接、商品そのものをPRしてきた。しかし、「将来のことを考えれば若い人たちにも愛媛県の食の豊かさを知ってもらい、選んでもらいたい」。近隣のカフェやヘアサロンでも、愛媛県の農林水産物を使ったオリジナルフードやドリンクを提供し、「表参道一帯で、自然な形で愛媛県の農産物に触れてもらう」考えだ。2月14日までの間は、カップル向けに「“愛”を“媛(ひめ)”から贈る」バレンタイン限定のディナーコースも提供している。
『広報会議』2012年3月号
企業210社に独自リサーチ 成長企業の広報戦略
本特集では、企業210社に独自リサーチ。活動の現状、そして課題をあぶり出した。各社各様の活動を俯瞰することで、あらためて自社の広報はどうあるべきか、新たな戦略策定に向けて考えるきっかけにしていただきたい。
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