朝日新聞社と読売新聞社は1日付の朝刊に、2社が主催した自殺対策フォーラム「生きる力を支援する~絆から始める」の特集記事をそれぞれ見開きで掲載した。記事は各社が独自に作成し、記事下にはAKB48を起用した政府広報の広告「あなたもゲートキーパー宣言!」を共通で掲載している。
記事で取り上げているフォーラムは、内閣府共催で2月13日に開催されたもので、脳科学者・茂木健一郎氏による基調講演のほか、国立精神・神経医療研究センター理事長の樋口輝彦氏、東京自殺防止センター創設者の西原由記子氏、日本弁護士連合会副会長の新里宏二氏、俳優・映画監督の伊勢谷友介氏の4人が登壇するパネルディスカッションも実施した。
フォーラムから記事に至るまでの一連の施策は、朝日・読売両社の担当営業部が昨年秋頃から企画し、内閣府に提案したもの。「自殺対策」が政府広報の年間テーマの一つであることから実現、政府が推進する「自殺対策強化月間」の初日である1日に記事を掲載した。
両社の共同企画は異例のことで、2紙の連動による相乗効果を狙ったものとしている。両社は今後も、2紙共同の取り組みを継続・拡大していきたい考え。