LIXIL(リクシル)グループは3日、グループ共通のCSR方針を定めたと発表した。グループスローガンと同一のCSR方針「Link to Good Living」を掲げ、「イノベーション」、「サステナビリティ」、「インテグリティ」を軸に7つの重点テーマを定めた。
同グループは昨年4月、トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合して誕生。「これまでも各社がそれぞれCSR活動に取り組んできた。グループ方針を明確にするとともに推進体制を確立することで、PDCAをまわし、活動を強化する」(グループ広報室)。
CSR方針のスローガンは「Link to Good Living」で、グループスローガンと同一のもの。「住生活産業界をリードする企業として、例えば生産活動におけるCO2削減のみならず、お客さまの生活におけるCO2削減に取り組む必要もある。事業活動そのものがCSR活動という意識で取り組む」(同)。
2011年6月にグループ環境方針を制定し、12月には環境ビジョンを定め、グループ全体で地球環境問題に取り組んできたが、今回はその内容を拡充。また、本年7月にはグループ執行役社長を委員長、グループ施行役を委員とするLIXILグループCSR推進委員会を発足しており、今後は4半期ごとに定例会を実施する。
8月下旬には、今後取り組むべきこれからの課題について、社外識者との対話を盛り込んだ冊子「サステナビリティレポート2012」をグループとして初めて発行する予定。
LIXILグループCSR方針
Link to Good Living – 「良い住まい、良い暮らしにつながる絆を、世界に広げる」、それがLIXILグループの社会的使命です。
私たちは、世界中の人びとの豊かで快適な住生活の未来のために、製品とサービスのイノベーションを追求し、サステナブルな社会の発展に貢献します。そして、ステークホルダーとの対話を重ね、インテグリティに基づく事業活動を継続していきます。
重点テーマ
「イノベーション」
1、エネルギーと水資源の効率利用への取り組み
2、衛生・安全・安心と高齢社会の共助への取り組み
「サステナビリティ」
3、地球環境の保全と地域社会の発展への貢献
4、労働環境や資源配分に配慮されたサプライチェーンの構築
「インテグリティ」
5、ビジネスパートナーと協働したお客さま満足の最大化
6、リーダーシップやダイバーシティに溢れた企業文化づくり
7、迅速・透明な情報開示や社会貢献ストーリーの相互理解