日本ユニセフ協会は、サッカー・ワールドカップ アジア最終予選でも活躍中の長谷部誠選手を起用したCMを開始した。現在、ユニセフ特設サイトでの公開ほか、9月30日(日)まで、東京・大阪など、計16カ所の屋外ビジョンで放映中だ。
新CM のテーマは、「FIRST TOUCH(ファーストタッチ)」。サッカーの試合で、選手がボールに初めて触れること、つまり試合の開始を意味する言葉だ。多くの人は世界各地で厳しい状況に置かれている子どもたちが直面する様々な問題を「知っている」し、「見ている」。しかし、募金など問題を解決するためのアクションに今一つ踏み出せていない。長谷部選手は一歩踏み出せない人たち、中でも特に時代を担う若者たちに向けて、「子どもたちの未来のために、まず一歩を踏み出そう、踏み出さなければ何も変わらない」と行動を起こすことの大切さを伝えている。
世界の子どもたちへの熱い思いを持ちながら、「募金」や「チャリティ」には、少し気恥ずかしさを感じる――、実は長谷部選手も、かつてはそんな一人だった。あるとき、移動中の飛行機で偶然手にしたユニセフのパンフレットで活動を知り、毎月一定金額を募金するマンスリーサポート・プログラムに個人として参加。その後、東日本大震災への支援などを通してユニセフの活動を支援し続けており、今回のCM制作に至ったという。「何か行動を起こさなくてはという気持ちがずっと胸の中にあり、自分が国際試合でいろいろな場所へ行くような選手になったこと、そして、行く先々でたくさんのものに触れ、感じることが多くなり、サッカー選手としての夢をかなえたこれからは、自分が子どもたちを支えていきたいと思うようになりました」と、長谷部選手はCM制作にあたりコメントしている。
なお9月から、このCMは国内だけではなく、ユニセフ本部とユニセフ・ドイツ国内委員会のWebでの配信も予定している。