クライアントさんとハッピーにお付き合いする2つの秘訣

仕事をしているヒトなら誰しも、クライアントさんとの付き合いかたに苦慮したことはあるはずです。みんながみんな、いいヒトばかりではありませんし、ビジネスをしている以上、思いや利害関係が相反するケースはあります。もっと低次元で根本的な話で、個人的な感情や生理の部分で上手くいかないこともあると思います。どうしたらクライアントと上手に付き合えるのか。自分たちも、クライアントも、お互いにハッピーになれるのか。

なかなか難しい問題ではありますが、ボクが普段心がけている2つの秘訣について、お話しさせて頂きます。

クライアントさんにお祝いで頂いたこの世で1本のスペシャルボトル!

ひとつめ。
ともかく「クライアントを好きになる」こと。その会社や製品はもちろんのこと、接している担当者、その上司、全てのヒトを好きになる。もちろん、簡単に好きになれるヒトばかりではないと思います。中には高圧的なヒトや、猜疑心の固まりのようなクライアントもいるでしょう。それでも好きになる。好きになる努力をする。相手の悪いところではなく、良いところを探して好きになるようにする。

ビジネスを恋愛に例えることがありますが、恋愛は嫌いになったら別れればいいけど、ビジネスはそうはいかない。嫌いなヒトの為に一生懸命働くのは難しいですが、好きなヒトのためなら多少の苦労は厭わないのが人間です。自分がハッピーに仕事をするために、そしてクライアントのことをハッピーにするために、ともかく好きになるところが全ての出発点なんだと思います。

これ、言うのは簡単ですが、意外と難しいことです。根本的に合わない人は中にはいますから。でも、難しくても頭の中で「俺はあの人のことが好きで好きでたまらない」と念じて自分自身を洗脳して好きになるようにすることが必要なんだと思います。

試しに苦手なクライアントさんや上司のことを頭に思い浮かべて、自分自身を洗脳をしてみて下さい。どんなヒトでも一つぐらい良いところはあるはずです。だいたい苦手なヒトのことはあまり知らなかったりするので、なかなか思い当たらないこともあるかもしれませんが、ともかく見つかるまで考える。

「人間関係は鏡のようなもの」とよく言われますが、苦手な相手でも自分自身が相手のことを好きになれば、相手も自分のことを好意的に捉えてくれるようになりますし、逆もしかりです。単純な発想の転換ですが、気の持ちようで、状況は大きく変わると思います。

クライアントさんとハッピーにお付き合いする秘訣、ふたつめ。
それは、「言いたいことをきちんと言う」ということです。これは一つ目の「クライアントのことを好きになる」の先に、いい関係構築があり、だからこそ生きてくることですが、プロとしてコミュニケーションの課題解決を求められている以上、クライアントの言いなりになって相手を気持ち良くすることだけを考えるのではなく、クライアントにとって一番正しいことをきちんと伝えてあげることが必要なのだと思います。

簡単そうに思えて、相手の状況を的確に理解していないと出来ないことなので、なかなか難しいことだとは思います。無責任に思いつきで言いたいことを言う、というのとは全然違うレベルのことを指しています。相手のことが好きで、相手の会社や製品をいい方向に導きたいからこそ、言いたいことを物怖じせずに言えるのだと思いますし、クライアントもそういうスタンスは評価してくれるはずです。こうした愛情を持って、クライアントと言いたいことを言い合える関係の先に、本当にハッピーな仕事があるのだとボクは考えています。

お仕事を頂く立場のボクらだけでなく、ハッピーに仕事を進めているクライアントさんは、言語化しているかは別として、このふたつのことがわかっているのだと思います。ボクたちがハッピーに仕事を進められるような努力をしてくださっている。クライアント風を吹かせて、自分たちの思い通りに指図をするのではなく、大枠のオーダーはするものの、あとはコミュニケーションのプロとしてのボクらの意見を尊重して任せてくれる。dofで担当させて頂いているクライアントさんは色々ありますが、みな非常にハッピーで、常に前向きな環境でお仕事をさせて頂いています。

ふたつとも試してみたけど、それでもどうしてもハッピーにならない場合はどふしたらいいか。その時はその仕事はやめたほうがいいかもしれません。まず最初に自分たち自身がハッピーに仕事を進められない限り、相手のことをハッピーにすることなどできないと思いますので。

齋藤 太郎(dof 代表取締役社長 / コミュニケーション・デザイナー)
齋藤 太郎(dof 代表取締役社長 / コミュニケーション・デザイナー)

1972 年11月24日アメリカ合衆国オハイオ州グリーブランド生まれ。 10歳までアメリカで過ごしたのち、来日。小学高学年を佐賀で、中学・高校を名古屋で過ごす。91年慶応義塾大学環境情報学部(SFC)入学(SFC2期生)。大学在学中はひたすらアメリカンフットボールと貧乏旅行(バックパッカー)に明け暮れる。大学在学中に放浪した国は30カ国以上。
95年卒業後、株式会社電通入社。
テレビ局6年、営業局4年を経て、05年にクリエイティブ・ディレクター大島征夫とともに、コミュニケーション・デザインを生業とする、株式会社 dof を設立。13年、電通グループから独立。
製品開発から、マーケティング戦略立案、メディアプランニング、クリエイティブの最終アウトプットに至るまで、 コミュニケーショントータルでの「課題解決」を主眼とした提案を得意とする。幅広い人脈を生かしてのプロデュース力、実現力にも定評があり、最近では海外案件にも精力的に取り組んでいる。

仕事を進める上でのモットーは、「コミュニケーションの力で、世の中をハッピーに。」

【主な仕事】

サントリー 「 角ハイボール」「トリスハイボール」「山崎」「白州」「天然水」「ウーロン茶」
ジェイアイエヌ「J!NS PC」「Airframe」
JR 東日本 「行くぜ、東北。」「My First Aomori」「SUICA」
江崎グリコ 「ハラペコにプリッツ!」
永谷園「生姜部」「あさげ」
資生堂 「 専科」「SUPER MiLD」

【受賞歴】
2012年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 JINS PC ( ジェイアイエヌ )
2010 年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 専科 ( 資生堂 )
2009 年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 ハイボール ( サントリー )

2009 年 第二回 日本マーケティング大賞「角ハイボールのヒット ウイスキー復活にむけて」
2009 年 日本食料新聞社 食品ヒット賞受賞 「冷え知らず」さんシリーズ ( 永谷園 )

twitter:https://twitter.com/doftaro
facebook:http://www.facebook.com/doftaro

齋藤 太郎(dof 代表取締役社長 / コミュニケーション・デザイナー)

1972 年11月24日アメリカ合衆国オハイオ州グリーブランド生まれ。 10歳までアメリカで過ごしたのち、来日。小学高学年を佐賀で、中学・高校を名古屋で過ごす。91年慶応義塾大学環境情報学部(SFC)入学(SFC2期生)。大学在学中はひたすらアメリカンフットボールと貧乏旅行(バックパッカー)に明け暮れる。大学在学中に放浪した国は30カ国以上。
95年卒業後、株式会社電通入社。
テレビ局6年、営業局4年を経て、05年にクリエイティブ・ディレクター大島征夫とともに、コミュニケーション・デザインを生業とする、株式会社 dof を設立。13年、電通グループから独立。
製品開発から、マーケティング戦略立案、メディアプランニング、クリエイティブの最終アウトプットに至るまで、 コミュニケーショントータルでの「課題解決」を主眼とした提案を得意とする。幅広い人脈を生かしてのプロデュース力、実現力にも定評があり、最近では海外案件にも精力的に取り組んでいる。

仕事を進める上でのモットーは、「コミュニケーションの力で、世の中をハッピーに。」

【主な仕事】

サントリー 「 角ハイボール」「トリスハイボール」「山崎」「白州」「天然水」「ウーロン茶」
ジェイアイエヌ「J!NS PC」「Airframe」
JR 東日本 「行くぜ、東北。」「My First Aomori」「SUICA」
江崎グリコ 「ハラペコにプリッツ!」
永谷園「生姜部」「あさげ」
資生堂 「 専科」「SUPER MiLD」

【受賞歴】
2012年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 JINS PC ( ジェイアイエヌ )
2010 年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 専科 ( 資生堂 )
2009 年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 ハイボール ( サントリー )

2009 年 第二回 日本マーケティング大賞「角ハイボールのヒット ウイスキー復活にむけて」
2009 年 日本食料新聞社 食品ヒット賞受賞 「冷え知らず」さんシリーズ ( 永谷園 )

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