はじめまして、Sumally(サマリー)の山本憲資です。
大学卒業後、電通に入社、マーケティング・プロモーションの部署に配属され、その後、コンデナスト・ジャパンに転職。『GQ JAPAN』の編集者として雑誌づくりのいろはを学びつつ、何かに駆られて一念発起しコンデナストを退社、会社を立ち上げ、2011年9月『Sumally』をローンチしました。
広告代理店から出版社、そしてウェブのスタートアップまで。分野は共通しているのかばらばらなのか、所属している組織の規模はどんどん小さくなる一方ですが、広告・メディア関連の仕事をしながら、社会人生活10年目を迎えております。
昨年末、この「アドタイ」で掲載されたLINEの田端さんとの対談記事をきっかけにお声がけをいただき、今回コラムを書かせていただくことになりました。
情報をコントロールできない時代に、企業はメディアとどう向き合うか?
企業が自らのブランディングに使える選択肢が日々多様化する今日、自社の立ち位置を社会にどう築いていくか、多くの企業・ブランドが新しいブランディングの方法論を模索していると思います。このコラムでは特に僕自身が今まで関わってきた編集の観点から、また現在、関わっているソーシャルやウェブのトピックを中心にその選択の参考になるような記事をお届けできればと思っています。
企業がどう自社をブランディングしていくかというテーマにおいて、雑誌はタイアップ広告の形態をはじめとして、長らく有用なメディアとして活用されてきました。ラグジュアリのカテゴリにおいては(多少、その力が弱まることはあれど)今日もその流れは続いています。この数年、ソーシャルという波と共にそのフィールドが大きくウェブへ移行していく中、企業もオウンドメディアをウェブ上に自社で立ち上げ、よりユーザーにストーリーを伝えるべくコンテンツ密度の高いプロモーションを独自に展開したり、広告主とメディアのパワーバランスも徐々に変わってきています。