デザインしたのは楽しさ 「PAPER GAME CENTER」

モチーフは「街」や「花火」から「関数」まで

福永紙工(東京・立川)がデザイナーとコラボ展開するプロジェクト「かみの工作所」発の、「紙のゲーム」展示発表会が9月4日、東京・渋谷の商業施設「渋谷ヒカリエ」にて始まる。

「PAPER GAME CENTER 紙のゲームからはじまるコミュニケーション展」と掲げた。参加するデザイナーは、建築家・デザイナーのエマニュエル・ムホーさん、スイッチデザイン、大日本タイポ組合、トラフ建築設計事務所、グラフィックデザイナーの三星安澄さん、プロダクトデザイナーの山中俊治さんら。

紙ならではの楽しさを追求しながら、工場とともに新たな「紙のゲーム」を生み出した。参加クリエイターのひとり、トラフ建築設計事務所の禿真哉さんは、「機能がデザインされた道具はあれど、使うときの楽しさまで追求しているものは少ないと思います。どんなものでもゲーム性が伴ってくると、生活はもっと楽しくなるのでは」と話す。

「渋谷ヒカリエ」8階のクリエイティブスペース3部屋をすべて使い、6つの紙のゲームを6台のテーブルにそれぞれ設置。来場者はゲームセンターのように「紙のゲーム」で遊べる。会場では同時に紙のゲームを販売する。会期は16日まで。

スイッチデザイン(プロダクトデザイン)
「センコウハナビシ」1,890円(税込)
アンバランスな火の玉の周りに、順番に火花のパーツをつなげ、花火を大きくしていく。火の玉を落としてしまうと負け。いつ落ちるかわからない火の玉にドキドキ。

大日本タイポ組合(グラフィックデザイン)
「G.a.m.e.」1,365円(税込)
角度によって「G」や「a」と読めるピースと、「E」や「m」と読めるピースの2種類を駆使し、先に「Game」という単語を作る。タイポグラフィの形と言葉の組み合わせが楽しい。

山中俊治
「関数標本」1,620円(税込)
数式とグラフで表される関数。定数の値の変化によって変わるグラフの形を
標本のようなパズルにした。

三星安澄
「トータス」1,680円(税込)
記憶力と簡単な計算で遊ぶゲーム。コップの裏の数が足して10になるようにし、
その個数で得点を競う。

トラフ建築設計事務所
「ビルディングパズル」1,680円(税込)
形の合う敷地にビルをはめ込むパズルと、敷地を入れ替えて道路をつなげるパズルの2種類が楽しめる。厚手の紙に印刷されているので、部屋のオブジェにも。

エマニュエル・ムホー
「kamikado」1,890円(税込)
散らばって重なった41本のスティックから、周りのスティックを動かさないよう1本ずつ取り合い、最も多くの本数を集めた人が勝ち。スリムなパッケージ入りで、いつでもどこでも誰とでも遊べる。

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