「一目で義理とわかるチョコ」。初めての広告が世に出るまで(後編)

今回は前回に引き続き、ブラックサンダーの初めての広告「バレンタイン 義理チョコイベント」について、開催時の様子を紹介したいと思います。

まずは、本企画の概要を簡単にご説明させていただきます。
このイベントは、東京メトロ丸ノ内線新宿駅地下通路のメトロプロムナードに、「一目で義理とわかるチョコ」のコピーを記載した大型の駅貼りポスターを掲出、その前に自動販売機「義理チョコマシーン」を設置し、「ブラックサンダー 義理チョコの素」をサンプリングするというものでした。

★詳しくは、アドタイの過去記事もご覧ください


「一目で義理とわかるチョコ」のコピーが衝撃的。

 


「義理チョコの素」は1人1缶までで、同じQRコードは一度しか使えなかった。

「義理チョコの素」とは、缶にブラックサンダー3個、義理チョコシール、義理チョコのお作法が入ったものです。


缶の中には、ブラックサンダー3個と、2013年バレンタイン限定の「義理チョコシール」、女性向けに「義理チョコの渡し方」、男性向けに「義理チョコのもらい方」などが書かれた「義理チョコお作法カード」が入っている。

この「義理チョコの素」をもらうには、事前に当社公式サイトでQRコードを取得し、自販機に読み取らせる必要があります。読み取った合図で、義理チョコマシーンが「サンダー」と音を出すのですが、その声が大変シュールでした。

♣サンダー♥ その1

♠サンダー♦ その2

「サンダー」の声は2台でそれぞれ異なる。片方はハイテンションな高い声、もう片方は野太い低い声。

「義理チョコの素」は一日1000缶限定、2台の自販機を稼働させて供給しました。毎日正午12時に配布を開始し、なくなり次第終了。イベント前は毎日20時頃に終了できればと考えていました。

イベントの大きな目標は、パブリシティ効果を上げることでした。さまざまなメディアに取り上げられることで、イベントを実施している現地だけでなく、なるべく広範囲に話題が波及するようにと考えました。ちなみに、プレスリリースもこの時初めて打ちました。

リリースの効果もあり、2月4日のイベント開始前から、ネットニュースなどで内容が取り上げられました。初めてのイベントで「パブリシティ効果を上げる!」などと目標を公言していたので、それまではかなり緊張していたのですが、始まる前から少し肩の荷が下りました。さらにテレビの取材も事前に数番組から依頼があり、「メディアに取り扱ってもらうという目標については、かなり理想に近づきました。

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伊藤 大介(有楽製菓 マーケティング部 係長)
伊藤 大介(有楽製菓 マーケティング部 係長)

1977年静岡県生まれ。2000年に浜松大学卒業後、有楽製菓に入社。企画開発課を経て、現職。同社マーケティング部の創部に携わり、現在はブランド管理・新製品開発に従事。

twitter:有楽製菓(株)サンダーさん @Black_Thunder_
HP:http://www.yurakuseika.co.jp/

伊藤 大介(有楽製菓 マーケティング部 係長)

1977年静岡県生まれ。2000年に浜松大学卒業後、有楽製菓に入社。企画開発課を経て、現職。同社マーケティング部の創部に携わり、現在はブランド管理・新製品開発に従事。

twitter:有楽製菓(株)サンダーさん @Black_Thunder_
HP:http://www.yurakuseika.co.jp/

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