こちらは「ネイティブ広告」の議論は、とっとと終わらせよう!第2回――混乱を招く5つの誤解――
これまで2回にわたり、ネイティブ広告の定義に様々な意見が噴出する理由を考えてきました。最後にあげる理由は、間違った思い込みから、そもそもネイティブ広告に否定的な場合です。実務者でないと、ユーザーの声や結果の数値、広告主の満足度はわかりません。なので、外から見ていると、勘違いしてしまう事が多く、それがまた混乱を呼んでいます。
誤解される理由⑤ 「否定的な思い込み」と「実際の結果」を混同している
まずは「そもそも広告はシェアされないので、ネイティブ広告は上手くいかない」という思い込みです。これは実際にやってみればわかるのですが、ウケれば「広告だけど面白い!」と言ってどんどんとシェアされます。コンテンツか広告かと分けて考えるのは一部の広告業界の人だけで、ユーザーは大して気にしていません。
例えばLINEスタンプの「お買いものパンダ」は楽天をPRするオリジナルキャラクターですが、こちらの記事でも言及されている通り、すでに国内で20億回以上も使われています。
記事広告タイプでも、以前の「アドタイ」で紹介した「大阪の虎ガラのオバチャンと227分デートしてみた!」の記事や、最近公開した「“忍者女子”との社内恋愛には気をつけろ!」の記事はユーザーに「広告だけど面白い」とシェアされています。
笑いのツボは人によって様々なので、まったく面白くないと感じる人も多いでしょうが、SNS等でシェアされた回数は、面白さの客観的なパラーメーターでもあると思います。
もう一つの勘違いは、「ネイティブ広告はメディアへの信頼を切り売りするもの」という勘違いです。メディアが収益を上げるためにしょうがなくやるもので、ユーザーは広告を読まされてがっかりしたということですが、実情は違います。
例えば通常のニュース記事より、スポンサー付きの記事の方が見られ、ユーザーも面白がる、という事例はたくさんあります。LINEのスポンサードスタンプも、企業の広告費によって、ユーザーに無料で提供でき、利用されています。
例えば海外のバイラルメディア「Upworthy」について、ネイティブ広告のほうが普通の記事よりトラフィックをとっているという記事もでています。
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