「カゲプロ」とコラボ、「クレアラシル」の“100%デジタル”キャンペーン戦略

50年以上の歴史を持つアクネケアのブランド「クレアラシル」は、8月より若年層から絶大な人気を誇る「カゲロウプロジェクト(カゲプロ)」とコラボしたティーン層向けキャンペーンを展開している。8月15日には東京都内で「カゲプロ」に登場するキャラクターである、如月モモの「クレアラシル」のイメージキャラクターに就任する記者発表会を開催。さらにスマートフォンに商品パッケージを読み取ると、オリジナルコンテンツを視聴できるARプレゼントキャンペーンなども展開している(12月末まで)。

「ここ5年ほど、テレビCMの出稿も控えていたため、ティーン層における『クレアラシル』ブランドの認知が低下していることが課題になっていた。しかし以前と比べ、テレビCMを打ってもティーン層にリーチしづらく、プランニングが難しくなってきている」とレキッドベンキーザー・ジャパンのカテゴリーマネージャーの岩淵淳子氏は話す。

そこで同社では2013年より「クレアラシル」ブランドにおいては、「100%デジタル」の方針を掲げ、この層にいかにメッセージを届けるかを模索してきた。「今のティーンはテレビに接触する時間が減少し、そのかわりにオンラインで無料のコンテンツを楽しむ時間が増えている。そこで昨年から、『100%デジタル』の方針を掲げてきたが、ティーンが参加をしてくれるような企画が実現し、ブランド認知を高めることができても、最終的に購買に結び付きづらい点が課題になっていた」と同社のデジタルメディアマネージャーの趙恩淳氏は話す。

次ページ 2013年にはユーザー投稿型のキャンペーン「言わせてクレアラシル!」を実施。に続く

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