DeNA電子チラシアプリ、動画広告の販売を開始

ディー・エヌ・エー(DeNA)は、スマートフォン向け電子チラシアプリ「チラシル」の収益化を加速させる。2月3日、動画広告やディスプレー広告などのセールスを開始した。

電子チラシアプリ「チラシル」の画面。普段よく買う商品ごとの比較ができる機能や、LINEを経由して「おつかい」を頼む機能なども備える。

「チラシル」は、1都6県のスーパーとドラッグストア、計8000店舗以上のチラシ情報を紹介するアプリで、店ごとのチラシ情報を1商品ずつ写真付きで入力し直している点が特徴。住所を登録すると近隣店舗をリストアップし、商品名や価格のほか産地や販売個数を一覧できる。

DeNAは、新聞購読者減を背景に、同アプリを若い世代に向けたチラシに代わる販促ツールとして事業化を図っていた。初めてダウンロードした人が翌月も再び利用する割合は80%を超え、週ごとの平均利用回数は4.3回という。昨年10月3日からはテレビCMを流してユーザーを増やした。アプリ内では、性・年代や未婚・既婚、職業などのユーザー属性と、1商品単位での閲覧状況を分析している。

広告商品の主軸は動画広告。チラシ情報の中に枠を設けており、例えば、西友店舗のチラシ情報の中で、同社のテレビCMを配信できる。精肉カテゴリに向けて「焼き肉用調味料のCM」を配信することも可能。再生が終わると広告主Webサイトへ誘導する画像を表示する。

アプリ内にクーポンなどを配信する「お得コンテンツ」ではクリック率8~25%、起動時に全面に表示するディスプレー広告も同8~9%に上るという。「買い物の情報収集で使うアプリのため、広告に対してユーザーの抵抗が少ない。事前に行った動画配信でも、一定の効果を収めている」(DeNA オンライングロッサリー事業部メディアグループの米山拡志氏)。

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