2015年のスマホ広告市場は前年比29.8%増の3903億円に——。18日、サイバーエージェント子会社CyberZとシード・プランニングの両社は、スマートフォン広告市場予測の共同調査を発表した。14年の市場規模は前年比62.4%増の3008億円と推計した。日本のスマートフォン普及率は53.5%(総務省「平成26年版情報通信白書」)。スマホ経由のネット利用が増えるのに伴い、端末の特性を生かす広告枠が多様化し、出稿額が拡大した。
スマートフォン向けネイティブ広告の市場予測も算出した。2014年は「ネイティブ広告」と銘打った広告商品の提供が相次ぎ、ニュースアプリをはじめとしたメディア側も広告枠を用意したことから注目を集めた。CyberZ、シード・プランニングの両社は「今年は大手参入が予想される」として15年の市場規模を150億円と予測。また、17年には350億円に到達するとの見通しを発表した。
米国広告主の63%が「ネイティブ広告の出稿増やす」 全米広告主協会
全米広告主協会(ANA)による広告主127社を対象にした調査では、2015年に63%の企業がネイティブ広告の予算を増やす考えであることがわかった。「14年の広告費全体に占める割合は5%以下」とした企業が68%だった。米調査会社スタティスタの推計では、14年の米ネイティブ広告市場は32億ドル(3816億円)。18年には90億ドル(1兆735億円)規模に達すると予測している。
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