博報堂は5月15日、博報堂のフィロソフィー「生活者発想」を体感できるカフェ「HASSO CAFFÈ with PRONTO」を、東京・神田に開業するオフィスビル「テラススクエア」内にオープンする。
カフェのコンセプトは「発想クロッシング」。従来は「くつろぎ」の場として捉えられてきたカフェを、多様な思考と刺激が交差し触発し合う「ひらめき」の場として捉え直し、日常とは異なる刺激を与えることで、来店客が新しい発想・アイデアを生み出せるような場を目指す。
具体的には、カフェ内に「発想の壁」「発想の卓」「発想の窓」という3つの“発想を促す装置”を用意し、来店客と「問い」「気づき」「ひらめき」との出会いを演出する。壁や窓、テーブルといったカフェ内のあらゆるスペースに来店客の発想のヒントとなるような展示を行うほか、さまざまなテーマでワークショップも開催する予定で、それらのコンテンツは博報堂が提供する。元 生活総合研究所長の嶋本達嗣氏が主宰する博報堂生活者アカデミーのメンバーを中心に、今後、社内各部門が関わっていく。
「個々の商品の買い手」ではなく、暮らしのつくり手である人間をまるごと観察し、その根源にある価値観や欲求の変化を読み解いていく「生活者発想」。
博報堂はこれまでも、このフィロソフィーを生活者とともに実践すべく、さまざまな取り組みを進めてきた。1981年の「博報堂生活総合研究所」の設立に始まり、1986年から隔年で実施している定点観測調査「生活定点」、六本木ヒルズのアカデミーヒルズスクールに出講してきた「博報堂生活総合研究所オープンセミナー」などがその代表例だ。今回のカフェも、そうした取り組みの一つとして展開するもの。顧客と企業との共創がますます重視される時代、かねてから構想していた「『生活者発想』を生活者とともに実践する常設の場」を具現化する。
カフェの運営を担うのは、カフェチェーンの「PRONTO(プロント)」。プロントはこれまでも、「とんかつまい泉」とのコラボレーション業態「ライブラリーダイニング日比谷」やリラクゼーションスタジオ「Re.Ra.Ku」とのコラボ業態「リラクゼーション カフェ」の展開、ジャパンフリトレー「ドリトス」や日本ケロッグ「厳選素材 フルーツ グラノラ」とのコラボメニュー開発など、異業種を含むさまざまな企業・ブランドとの協業を積極的に進めてきた。HASSO CAFFÈでは、プロント各店舗と同じメニューが提供される。
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