大塚家具は17日、IDC大塚家具 新宿ショールームにて報道関係者向けの内覧会を開催した。「新生・大塚家具」の第一歩として全店舗に先駆けてリニューアルした新宿ショールームのポイントや、18日より開催となった「大感謝フェア」の詳細を大塚久美子社長が説明したほか、リニューアルした1階と7階の案内が行われた。久美子社長は今回の騒動に対する消費者の注目は同社への期待の表れだとし、「(ご期待のお声をいただいたお客さまへの)感謝の思いから大感謝とネーミングした」と語った。
新宿ショールームのリニューアルについては「エントランスは入りやすい雰囲気を大切にしたい」とし、受付の位置を以前より奥に配置したことやインフォメーションカウンターを増設したことで、入りやすい店づくりアピール。秋ごろを目途に全店リニューアルを終える予定。
今回の会見について、エグゼクティブ・スピーチ・コンサルタントの永井千佳氏は「全体を通して誠実な対応だと感じた。久美子社長は元は広報を担当していたこともあり、“ミスのない優秀な広報部長”のような役割も担っている印象を受けた」と分析としている。
同社は創業者の大塚勝久氏と娘の久美子氏が経営権を巡り争っていたが、3月27日に開かれた株主総会後の取締役会で久美子社長の再任、勝久会長の取締役退任が行われた。一連の騒動で迷惑をかけたおわびとして18日より全店舗で、通常価格からの10~50%割引や来店者への飲み物の提供などのおもてなしを行う「大感謝フェア」を開催している。
久美子社長は18日の午前にも新宿ショールームにて囲み取材に対応したのち、同日午後には仙台店へ。翌19日には大阪、名古屋と各店舗に姿を見せた。
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