楽天、アパレルEC向け仮想試着サービス会社を完全子会社化

楽天は13日、英IT会社フィッツ・ミー(Fits.me)を買収したと発表した。買収額は非公表だが、フィッツ・ミーのマーケティング・ディレクター、ティム・ドネリー・スミス氏は「2014年10月までに1430万ユーロ(約19億8700万円)をベンチャー・キャピタルから調達した」と回答した。北米・欧州で50社ほどに、Eコマースサイト上で洋服のサイズを試せる「バーチャル試着室」サービスを提供している。

フィッツ・ミーが提供する「バーチャル試着室」は、自分に近い体型のモデルが表示され、適したサイズの服が選べるサービス。フィッツ・ミーは、「返品率を下げる効果もある」と主張する。

身長や体重、年齢などを入力すると、洋服のフィット感や袖丈の長さがちょうどいいかを表示する。入力した体型データを保存しておけば、異なる洋服を試す際の手間が省ける。フィッツ・ミーのジェームズ・B・ガンブレルCEOは買収に際し、同社のサービスは「継続的な購買を促して、顧客が企業にもたらす利益を高められる」とコメントを寄せている。

フィッツ・ミーは2010年設立で、本社はロンドン。ニューヨークのほか、エストニアにも拠点を持つ。今後は、楽天傘下でアジア圏にも顧客企業を拡大する。


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