楽天は10日、共通ポイント「楽天スーパーポイント」と連携した電力関連サービス提供に向け、プロパンガス販売大手クレックス(千葉市)との業務提携を検討すると発表した。2016年の電力小売り自由化を視野に入れた提携で、楽天は家庭で使う電気などの使用量を管理する「ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(HEMS)」の開発に乗り出す。
クレックスが持つ千葉県を中心とした関東の顧客から1万世帯を選び、市場調査を始める。電力小売り自由化では、東京電力がカルチュア・コンビニエンス・クラブの共通ポイント「Tポイント」と連携するほか、関西電力がKDDI、中部電力が首都圏と中部でNTTドコモと組むなど、顧客獲得・維持の競争が始まっている。クレックスは「楽天スーパーポイント」の利用者基盤を取り込みたい考え。
サークルKサンクスで試験導入 来店するだけでポイント付与
サークルKサンクスは、専用スマートフォンアプリを起動して入店すると「楽天スーパーポイント」を付与する施策を9月28日まで、試験的に導入する。東京都内の「サークルK」と「サンクス」49店舗が対象。はずれなしのくじ引き形式で、最大100ポイントが当たる。1ポイントは1円相当として使える。
同アプリ「楽天チェック」は、楽天傘下のスポットライト(東京・渋谷)が運営する。コンビニのポプラや家電量販のジョーシンなど61ブランド1000カ所以上でポイントが貯まる。7月現在で200万人の来店につなげており、2015年内までに300万人来店を見込む。サークルKサンクスでは、「Rポイントカード」や会員サービスを主軸に「楽天スーパーポイント」を用いた来店促進を図っており、「楽天チェック」の試験導入もその一環。
スマホのホーム画面を見るとポイントがつくアプリも
楽天は13日、スマートフォン画面上に広告を配信し、5秒間見るごとに「楽天スーパーポイント」を付与するアプリ「スーパーポイントスクリーン」の提供を始めた。対象OSはAndroid。
ダウンロードすると、タッチ操作制限中のいわゆる「ロック画面」に、ファッションやグルメなどの広告画像を複数配信する。見たい広告を選び、詳細ページに5秒間滞在すると、「楽天スーパーポイント」を1ポイントもらえる仕組み。一部の広告を対象に、詳細ページで掲載商品をそのまま買うこともできる。
「楽天スーパーポイント」は7月13日現在、オンライン・オフライン合わせて約52万店舗で利用できる。店舗数には電子マネー「Edy」利用可能店舗を含む。
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