企業のプロトタイプ開発をサポートする1-10driveが本格始動

ワン・トゥー・テン・デザイン(以下、1-10 design)の株会社、ワン・トゥー・テン・ホールディングス(以下、1-10 HOLDINGS)は21日、100%子会社である、ワン・トゥー・テン・ドライブ(以下、1-10 drive)新事業の本格稼働と、新しいCEOの就任を発表した。

昨今、ユーザーを巻き込んで商品・サービス開発を行う「価値共創(Co-Creation)」が注目されているが、日本では、特にメーカーにおいて商品開発を一般ユーザーとともに行うことが難しい面があり、それが大胆な開発が行いにくいことにつながっているケースもあった。

1-10driveは「ブランド・プロトタイピング・カンパニー」を掲げ、注目が高まっているIoT(Internet of Things)やAI(Artificial Intelligence)といった新たなテクノロジーを活用し、モノづくりやサービス開発の領域から企業のブランド開発を担っていくことに注力する。

同社が強みとするのが、メソッドである「ブランド・プロトタイピング」。
開発チームには、ブランド戦略、商品企画、ソフト/ハード/デザイン開発など、それぞれの分野のスペシャリストがそろっているという。

そのチームが、ユーザーとプロダクトサービスとの間を繋ぐ「体験」にフォーカスしながら議論を交わして開発を進めていくため、戦略検証・実行可能調査などにかかる時間を極力排除。その結果、ブランディングまで見据えたプロトタイプの開発が、短期間で可能となるという。

こうした仕組みは、直接「個人」のユーザーとつながるのではなく、価値共創のモノづくりができる「企業」と連携することになるので、企業にとっては取り組みやすくなることが考えられる。

また同社は、体制強化に向けて、元・大広のチーフプロデューサー 梅田 亮氏が1-10driveの新たな代表取締役兼CEOとして就任したことも合わせて発表した。

1-10 HOLDINGSは、1-10designを軸にしながら、多様化するデジタル・テクノロジー領域に対応した多角化を今後も図っていくという。


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梅田亮氏 略歴

2002年 大広入社。マーケティング部署を経てコミュニケーションデザイン領域へ。マーケティング領域の多様化に伴い、デジタル、PR、プロダクト/コンテンツ開発など、新たな領域を幅広く積極的に取り込み、プロジェクト全体を推進していくチーフプロデューサーを務める。
2015年7月21日、1-10driveの代表取締役兼CEOに就任。
2011年、2013年、2014年クリエイター・オブ・ザ・イヤーノミネートをはじめ、TIAA、NYFestival、ADFEST、AD STARSを受賞。また、AdverTimesコラム連載(2012~2013年)他、執筆、講演、審査員など経験多数。
梅田氏による、過去の連載コラムはこちら

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