任天堂ほか3社出資のゲーム会社ポケモン(東京・港)は10日、人気ゲーム「ポケットモンスター」の新作を2016年にも投入すると発表した。今夏グーグルから独立した新興企業「ナイアンティック・ラボ」が参画し、位置情報を活用したスマートフォン向けゲームとして配信する。タイトルは「ポケモンGO」。無料で遊べるが、ゲーム中で使う道具などを有料で販売する。
「ポケットモンスター」は、ゲーム内の生きもの「ポケモン」を捕まえ、図鑑を完成させたり、プレイヤー同士で戦わせたりして遊ぶゲーム。「ポケモンGO」では、スマホのGPS機能で得られる位置情報を元に、現実世界に「ポケモン」が棲んでいるかのように演出する。あるポケモンを捕まえるには、実際に「東京タワー」まで行く必要がある、といった具合だ。自分の近くにポケモンがいると、ふるえたり光ったりして知らせる専用端末も販売する。
ナイアンティック・ラボは、位置情報を活用したスマホ向けゲーム「Ingress(イングレス)」のヒットで知られ、元はグーグルの社内ベンチャーだった。「Ingress」は、2つの勢力に分かれたプレイヤーが特定場所を訪れて所有権を奪い合い、自陣を広げていく陣取りゲーム。世界で1200万回以上ダウンロードされ、イベントの開催時には25万人超のプレイヤーが集まるという。
「Ingress」は場所がカギとなるゲームのため、企業が店舗をゲーム中の重要地点として設定し、集客施策として活用するケースも多い。日本ではローソンやパルコなどが実施した。「ポケモンGO」でも、特定店舗限定のポケモンが登場したり、道具を配布したりといった企画が登場しそうだ。
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