IBM、Ogilvy&Mather ビジネスの変革に合わせたブランド・コミュニケーション

「宣伝会議」12月号(11月1日発売)に、ニューヨーク視察研修ツアーのレポートを掲載します。視察から見えてきた米国広告ビジネスの今、そして日本の広告界がめざすべき方向性を5つのキーワードで捉えます。こちらも、ぜひご覧ください。

Ogilvy & Mather New Yorkオフィスのエントランス。

20年にわたって続く、IBMとオグルヴィ&メイザーとのパートナーシップ。米国では平均4年でCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)が交代することが多いと言われ、通常は、そのたびにエージェンシーとの関係も更新される。

しかしIBMは1994年以来、コミュニケーション戦略、クリエイティブ、メディアバイイングといったあらゆる領域にわたるアカウントを50カ国以上でオグルヴィに統合し、「Consolidated Advertising(統合された広告)」と呼んで包括的なパートナーシップを構築している。

オグルヴィのグローバルグループアカウントディレクター・Jeremy Khun氏は、「一見、誰がIBMの社員で、誰がオグルヴィの社員なのかが分からないほど、一つの組織のような意識で日々の業務を進めています。一般的なクライアントとエージェンシーの関係を超えた『コラボレーション』の形をとっていることが、互いに忌憚なく意見を言い合える土壌をつくり、それが長期的な関係性を維持することにつながっていると思います」と話す。

左から、Ogilvy & Mather パートナーグループアカウントディレクターのJeremy Kuhn氏、IBM アドバタイジング・ストラテジックプランナーのCecilia Magnusson氏、IBM 広告統括のSara Sindelar氏。

次ページ 「ネクストステージに向けて求めた「新たな対話」」へ続く

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