グーグルはこのほど、YouTube上で人気のチャンネルの視聴者に向けて訴求することができる予約型の広告商品「Google Preferred(グーグル・プリファード)」を日本向けに提供開始した。オークション型の「TrueView(トゥルービュー)インストリーム広告」の広告在庫の一部を予約型に切り替えたもので、同社のアルゴリズムでより質の高い掲載場所やタイミングで出稿できるのが特徴。同社は「テレビのゴールデンタイムのイメージに近い」(武田隆・執行役員営業本部長)としている。
動画の再生回数や訪問1回あたりの視聴時間、シェアの回数などをもとに「人気」や「エンゲージメント」が高いとされるチャンネルがグーグル・プリファードの対象として選ばれ、定期的に入れ替えられる。日本のチャンネルは現在、「HIKAKIN」「はじめしゃちょー」などの人気YouTuberによるものや、「Sony Music」「円谷プロダクション」などエンターテインメント関連企業が運営するものがあるという。チャンネル指定だけでなく、性・年齢などでターゲティングすることもできる。
グーグル・プリファードは米国では2014年4月から提供している。日本では、2月17日に都内で開催した広告主・広告会社向けイベントで明らかにした。グーグルによると、日本ではYouTube視聴の65%がモバイル経由で、世界平均(約50%)と比べても高い割合を示しており、「好きな時にスマートフォンでオンライン動画を楽しむ傾向が他地域と比べても顕著」(グーグル広報)という。
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