資生堂『花椿』Web版を一新  20歳代へのアプローチを強化

資生堂は、自社メディア『花椿』を通じた若年層消費者へのアプローチを強める。6月1日、『花椿』Web版の内容を一新し、リニューアルオープンした。これまでは月刊誌の転載が主だったが、Webならではのコンテンツに力を注ぐ。

『花椿』のWEB版を全面リニューアルした

GIFアニメや動画を配信したり、写真共有サービスの「Instagram」などソーシャルメディアとの連動を強化した。初日は約1万PV(のべ閲覧数)、ユニークユーザー数(個別訪問者数)は3000人超でスタートを切った。

『花椿』は1937年の創刊以来、美に関する情報やライフスタイルを発信し続けてきた。1960年代~70年代の高度経済成長期には、680万部を誇ったが、時代が下るにつれ発行部数が減り、直近では7万5000部(公称)に。40歳代や50歳代の認知度は高い一方で、20歳代にはほとんど知られなくなっていた。

新たに編集長を務める資生堂企業文化部の樋口昌樹氏は、「『花椿』のリニューアルを機に、20歳代のお客さまに『(資生堂は)私たちのブランド』という意識を持っていただきたい」と意気込む。

アートディレクターは資生堂 宣伝・デザイン部の澁谷克彦氏が続投する。2015年11月発行分で休刊していた印刷版も、季刊誌として復刊する。初秋に創刊号を発行する予定。「いままで印刷版は百貨店を中心に配布していたが、今後は配布場所を増やしたり、イベントを開催するなどして、認知度を高める」(樋口編集長)。

『花椿』WEB版

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