“インスタハラスメント”を通して、インフルエンサーマーケティングを考える

【前回コラム】「インスタジェニックを追い求める若者たちに「自分らしく」の声は届くのか」はこちら

SNSで友情を測られる“インスタハラスメント”とは?

私のInstagramのフォロワーは5000人程度しかいないのですが、それでもインスタグラマーとしてお仕事をいただくことがあります。インスタグラマーとして5000という数は決して多い方ではないですが、3000を超えた頃からお仕事のお誘いをいただくようになりました。

商品をいただいて、その商品を私のInstagramで紹介したり、イベントに呼んでいただいて、イベントを紹介するなど、私のInstagramを活用してフォロワーに何かを伝えるというマーケティング手法です。インスタグラマーといえば、楽してお金を稼いでいると思われることもありますが、フォロワーが多くなったからこそ、感じることも多々ありました。

これは、私が体験した実話ですが、仲の良い友人同士でご飯を食べていたときのこと。お酒も回っていたこともあるかと思いますが、ぼそっと呟かれた一言が衝撃的だったのです。「リナ、今日くらいは私の写真をInstagramに載せてくれるのかな~」と。Instagramに写真を載せることを求められる、これはまさしく“インスタハラスメント”だなと、ふと思ったのです。

私のフォロワーが少なかったときにこんなことを言われることはなかったですし、SNSで友情を測られているなあと感じました。彼女が私に言った真意は追及しなかったので、分かりませんが、フォロワーの多くなったアカウントの中でも、友人として取り上げて欲しいという心理だったのではないかと思います。

次ページ 「SNSで友情を測るのは、インスタ世代だけではない」へ続く

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石井 リナ(BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント)
石井 リナ(BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント)

BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント
平成2年生まれ。新卒でオプトへ入社し、Web広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティング支援に従事。初のInstagramマーケティング書籍となる「できる100の新法則Instagramマーケティング」を共同執筆するなど、デジタルプロモーションを中心にセミナー講師としても活動を広げている。その後、リアルイベントにおけるSNSプロモションを行うSnSnap(エスエヌスナップ)にて、自身が編集長を務めるオウンドメディア「COMPASS(コンパス)」を立ち上げ、運営を行った。現在は起業し、女性向けエンパワーメント動画メディア「BLAST」の立ち上げ、運営を行う。学生時代より雑誌「ELLE girl」のラボプロジェクトにてリアルイベントの企画や運営に携わるなど、若年層マーケティングを得意とする。

石井 リナ(BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント)

BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント
平成2年生まれ。新卒でオプトへ入社し、Web広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティング支援に従事。初のInstagramマーケティング書籍となる「できる100の新法則Instagramマーケティング」を共同執筆するなど、デジタルプロモーションを中心にセミナー講師としても活動を広げている。その後、リアルイベントにおけるSNSプロモションを行うSnSnap(エスエヌスナップ)にて、自身が編集長を務めるオウンドメディア「COMPASS(コンパス)」を立ち上げ、運営を行った。現在は起業し、女性向けエンパワーメント動画メディア「BLAST」の立ち上げ、運営を行う。学生時代より雑誌「ELLE girl」のラボプロジェクトにてリアルイベントの企画や運営に携わるなど、若年層マーケティングを得意とする。

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