#07 バズの分解 –毎日食いつくべき4つのデータ–

いきなりですが、クイズです。
この3つの映像の再生数はどれくらいで、再生数順に並べると、どういう順番になるでしょうか。



 

正解は、

1位:DUMB WAYS TO DIE(1億4169万0351回)
2位:VOLVO TRUCKS(8481万5548回)
3位:DOVE REAL BEAUTY SKETCHES(6723万2022回)

では世界的注目を集めたMVの場合はどうでしょうか?



 

正解は、

1位:PSY – GANGNAM STYLE(26億8461万9009回)
2位:Justin Bieber – Baby ft. Ludacris(14億8614万7232回)
3位:Pharrell Williams – Happy(9億0165万1454回)

想像を絶する再生数です…
なぜこんなクイズをしたかというと、この問いの正解率を上げ続けることが、バズを生み出し続けるために不可欠だからです。

世の中のコンテンツの閲覧数を推測する力は、自分でアウトプットしたコンテンツの拡散数を予測する力に直結します。
そのコンテンツが、どういう推移で、どういう人に、どれくらい見られるかを見据えることが出来て初めて、そのコンテンツ制作にどれくらい予算をかけるべきか、いつPRを打つべきか、広告枠がどれだけ必要か、といったことを考えられ、精緻なコミュニケーション設計が可能になります。

そしてそれ以上に、何よりも重要なのは、どのアイデアにGOを出すべきかが判断できる、ということです。

基本的に広告では、どんなアイデアを実施するときにも、数十、数百のアイデアの山の中から、きらりと光る1案にGOを出しますが、拡散がうまくいかない例の大半は、その予測を失敗していることが原因だと考えられます。

予測という行為はものすごく難易度が高い。どんな天才クリエイターでさえも、PPAPがあれだけ拡散することは予測できません。

逆に言えば、この予測能力を高めれば高めるほど、アイデアの選定力が高まり、バズの精度が飛躍します。

では、いかにしてその、予測能力を高めていくのか?
その答えはとてもシンプル。”データを貪ること”です。

次ページ 「データインプットステップ」へ続く

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栗林和明(TBWA\HAKUHODO Buzz Machine)
栗林和明(TBWA\HAKUHODO Buzz Machine)

1987年生まれ。上智大学経営学科卒業。専門は「バズ」。 話題の“量”、“質”、そして“精度”を高める。 過去100社以上のソーシャルメディアマーケティング、 インタラクティブプロモーション施策を担当し、直近2年で獲得映像再生数は8500万回超。主な担当作品は縦型スマホジャックMV「RUN and RUN」、日産自動車「Intelligent Parking Chair」「#猫バンバン」、オーストラリア政府観光局「GIGA Selfie」、AKB48「LOVE TRIP」MV、「COGY」ブランドムービー、サントリー「忍者女子高生」、など。 カンヌライオンズ Gold、BOVAオンライン動画コンテスト Grand Prix、メディア芸術祭審査員特別賞、電通賞最優秀賞、ACC Silverなど
https://www.facebook.com/kazuaki.kuribayashi

栗林和明(TBWA\HAKUHODO Buzz Machine)

1987年生まれ。上智大学経営学科卒業。専門は「バズ」。 話題の“量”、“質”、そして“精度”を高める。 過去100社以上のソーシャルメディアマーケティング、 インタラクティブプロモーション施策を担当し、直近2年で獲得映像再生数は8500万回超。主な担当作品は縦型スマホジャックMV「RUN and RUN」、日産自動車「Intelligent Parking Chair」「#猫バンバン」、オーストラリア政府観光局「GIGA Selfie」、AKB48「LOVE TRIP」MV、「COGY」ブランドムービー、サントリー「忍者女子高生」、など。 カンヌライオンズ Gold、BOVAオンライン動画コンテスト Grand Prix、メディア芸術祭審査員特別賞、電通賞最優秀賞、ACC Silverなど
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