なぜ君たちは就活になるとみんな同じようなことばかりしゃべりだすか——「ジブンと社会をつなぐ教室」特別座談会(前篇)

社会的な必要性で選択する

西井:「ジブンと社会をつなぐ教室」のプログラムでは、「ジブンとは何か」を見極めていって、それを自分が良いと思えば就職活動の場面で発信する、その発信を受け止めてくれる企業が自分に合った企業で、自分を合わせにいく必要はないと話しています。とはいえ、自分と社会をつなぐためには、「自分がどう見られているか」を知ることも強みになると話しています。
 中俣さんは、これまでいろいろな人生の選択をしてこられたと思うのですが、そのときの基準として大事にしていることはありますか。

中俣:自分の視点ではなく、少し雲の上から客観的にみることを心がけています。僕の世代は就活生が40万人くらいいました。そのなかで、自分が神様だったら40万人をどういう仕事に配分するかという視点に立ちます。僕は今、障がい者支援の会社を経営しているのですが、これは社会的にやるべきことです。ただ、この分野にコミットするビジネスリテラシーの高い人は多くない。インターネットなどの先端産業は人もお金もあるから、誰かがやるし、自分である必要はない。世の中のことを考えたら社会的に必要なことの方が良い、だから今の仕事を選択しました。

西井:あるべき姿を軸に決めているということですね。決めるときに選択肢は多い方が良いのか、自分で減らしていく方がいいのか、どちらですか。

中俣:選択肢はひとつでいいと思っています。ひとつを選ぶときに、世の中のことを考えて「天命だ」みたいな人生を生きたいと思っています。

後編(12月26日公開)へつづく

※本対談記事は「ウェブ電通報」でも掲載。


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「なぜ君たちは就活になるとみんな同じことばかりしゃべりだすのか。」
広告コミュニケーションのノウハウで就職活動生の悩みの解決に取り組む、電通×マスメディアンの共同プロジェクト「ジブンと社会をつなぐ教室」のメソッドを余すことなく書籍化。なぜ君たちは、就活になるとみんな同じようなことばかりしゃべりだすのか。そんな疑問を抱いた6人の広告プランナーが作り上げたメソッドを紹介する就活生必見の書籍。

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