「うんこ漢字ドリル」など7点が、グッドデザイン大賞候補に決定

日本デザイン振興会の主催事業である「グッドデザイン賞」の大賞候補、「グッドデザイン賞」、「グッドデザイン・ベスト100」、および「ロングライフデザイン賞」が、10月4日に発表となった。大賞候補には、話題の「うんこ漢字ドリル」他、最新型の心臓のペースメーカーまで幅広いデザインが選出された。

前列右からデザイン振興会理事長 大井篤氏と永井一史審査委員長、柴田文江副審査委員長、そして大賞候補となった企業のみなさん。

2017年度グッドデザイン賞は、ここ数年で最多となる4,495件の応募があった。「グッドデザイン賞」に選出された1403件の中には、2017年を 象徴するデザインである「グッドデザイン大賞」候補7件と、独自性、提案性、審美性、完成度などで特に高く評価された「グッドデザイン・ベスト 100」の 100件が含まれている。また、長年にわたりユーザーから支持されてきたデザインに贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」25 件も決定した。

永井一史審査委員長は、「形」と「テクノロジー」を本年度のテーマにしたという。「近年、デザインシンキングと言われているように、発想のプロセスやイノベーティブな発想自体がデザインとして注目されています。デザインのすそ野が広がる一方で、形というものがおろそかになってしまってはいけないとあらためて意識しました。一部の人たちが満足するためのデザインではなく、優れた形を持ったものが優れた機能を持つ。そのように考えて、あえて“形”をテーマとしてあげています」。

柴田文江委員長は「ロングライフデザイン賞」について、次のように話した。「長年販売され続けてれているものを選んでいるわけではなくて、この2017年の今現代でも私たちの暮らしの一部を作る、もしくは私たちのかけがえのないものとしてありつづけるものとして、またそのカテゴリーを代表するようなものを見つけ出しています。今年選ばれた25点は、その企業がデザインを積み重ねてきた結果で、その企業を代表するような商品が選ばれていることを審査員も実感することができました」。

GOOD DESIGN MARUNOUCHIにて、「みんなで選ぶグッドデザイン大賞」を10月28日まで実施。

大賞候補作品は、10月28日まで東京・丸の内にある「GOOD DESIGN MARUNOUCHI」にて展示され、来場者による大賞決定投票を受け付ける。今後、グッドデザイン大賞候補の中から「グッドデザイン大賞」が1件、「グッドデザイン・ベスト 100」の中から、「グッドデザイン金賞」「グッドデザイン特別賞」が決定される。 各賞は 11月1日に発表予定。

【2017年度グッドデザイン大賞候補】

文響社(東京都)/うんこ漢字ドリル(漢字ドリル)

 

ヤマハ/Venova(カジュアル管楽器)

 

ソニー+ソニーモバイルコミュニケーションズ/Xperia Touch(スマートプロダクト)

 

東日本旅客鉄道/TRAIN SUITE 四季島(クルーズトレイン)

 

日本メドトロニック/Micra™ 経カテーテルペーシングシステム(リードレスペースメーカ)

 

SALHAUS/陸前高田市立高田東中学校

 

プラネット・テーブル/SEND(センド)(生産者支援プラットフォーム)


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