【前回コラム】「ACCフィルム部門の審査の中身を公開!(ゲスト:劇団ひとり、佐久間宣行)【前編】」はこちら
今回の登場人物紹介
※本記事は10月11日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
ゴールデンに行くか迫られたときの佐久間さんの判断
中村:今年の「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」が発表になりまして、フィルム部門の審査員長とラジオCM部門の審査員を務めていた澤本さんと、スペシャルゲストとしてフィルム部門の審査員を務めたお二人、先週に引き続き、テレビ東京のプロデューサー佐久間宣行さん、そして劇団ひとりさんです!
佐久間・ひとり:よろしくお願いします!
中村:木曜の深夜1時の誰が聞いてるんだという時間帯に、こんなに超豪華なゲストが。
ひとり:そんなこと言ったら僕らのやってる番組なんてね、誰が見てるんだと。
佐久間:「ゴッドタン」は土曜深夜1時45分ですから。
中村:でも、私がハードディスクレコーダーに入れている番組は数少ないですけど、その中に「ゴッドタン」は燦然と光り輝いています。
ひとり:昔はもっと良い時間帯にやってたんですよね。
佐久間:水曜の0時15分ぐらいにやっていたんですけど、そのときに「もっと上を目指すか、内容を変えずに下にいくか」と言われて。
ひとり:これがかっこいいですよね。迷わず下を選びましたから。
一同:(笑)
佐久間:あれが分岐点だな、やっぱり。
ひとり:0時ちょい後ぐらいの番組が何個か終わってたんですよね。そこで佐久間さんが「潜ろう」という話をして(笑)。上に目を付けられないように。
中村:普通はなかなかそっちの決断をされないですよね。ゴールデンにいっちゃうかと。
佐久間:キス我慢やマジ歌などいくつかあったから、あのまま残って上を目指せと言われたら、毎週マジ歌やらされてましたよ。
ひとり:確かにね。でもよく10年ぐらいも続けさせてもらってますよね。いつ終わってもおかしくない番組なのに。
佐久間:12年。
澤本:あれはなんで「ゴッドタン」というんですか?
佐久間:もともとは1回お試し特番のときに芸人さんがトークの力でドッキリをやるという企画をやったんですよ。たとえば番宣と思って来たゲストに土下座をさせろなど。それが芸人のしゃべりはゴッドタン、神の舌としてやる企画名だったんです。特番が好評でそのままやってくれと言われたときに、験を担いでそのままタイトルをもっていったんです。
澤本:スッキリしました。ずっとなんでだろうと思ってたんですよね。
佐久間:番組の内容、全然わからないですよね。
ひとり:確かにね。最初は土下座、おっぱい見せろ、そんなのばっかりでしたよね。アイドルグループを解散させろというのもありましたよね。
佐久間:ありましたね。煩悩ガールズという20人ぐらいの企画ユニットがあって、最初のミッションは3人脱退させろ。川島さん(劇団ひとり)が番組中に、「やめたい人?」と聞いたら、6人が手を挙げちゃって。
一同:(笑)
佐久間:それで途中から解散させろというミッションになって。そうしたら最後、3人だけ辞めなかったんですよ。その後、レギュラーになったときに自由にお笑い番組にしていこうと。
ひとり:佐久間さんよく出ますからね。結構、出役やりますよね。
佐久間:それはもともと「ゴッドタン」に出るようになったからですよ。最初はドッキリの仕掛け人で、番組スタッフが全員巻き込まれるんですよ。
ひとり:佐久間さんは「オールナイトニッポン」もやってるから。あのときは緊張してガチガチだろうから、放送を聞いていて、本当にやばかったらニッポン放送に行って乱入して助けてやろうと思ってたんですよ。でも、オープニングからまあ饒舌で(笑)。なんでこの人はこんなに落ち着いてしゃべれるんだろなと思って。
佐久間:怒られたんです。しゃべりすぎだよと。
ひとり:そう、もうちょっとかわいげのあるね。緊張している感じが聞けるかと思ったけど、楽しそうにしゃべってたから。
中村:佐久間さんの人となりについてはもっと聞きたいんですけど、ここでちょっとACC審査会についても聞かせてください。先週はテレビCMのグランプリを決めるAカテゴリを紹介したんですけど、今週はオンラインフィルムのBカテゴリ。受賞したのは何でしょうか、澤本さん?