株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント(所在地:東京都中央区、代表取締役:桑田瑞松)は、首都圏に住む18才~74才の男女へテレビ視聴に関する調査を実施いたしました。
その結果、録画したテレビ番組をみるとき、6割の人はいつもCMをスキップしていることが明らかとなりました。
テレビ視聴に関する調査結果 概要
主な発見事項
若い世代を中心にテレビとの距離感が広がっている可能性
18才~24才男性の46%が「テレビがなくても特に困らない」と回答しています。
テレビとインターネットの棲み分けがミドル層にも浸透
「ニュースや新しい情報はテレビよりインターネットで知ることが多い」という人が、20代男女で50%、40代男性でも45%にのぼり、全体でも3人に1人となっています。
録画視聴者の6割が「いつもCMを飛ばす」と回答
テレビ番組を録画してみることがある人は全体の6割にのぼり、さらにそのうちの63%の人が録画番組の視聴時に「いつもCMを飛ばす」と答えています。
調査結果の分析
※ かつてテレビの特徴であった、新しい情報やリアルタイムの情報源としての役割のインターネットへの転換が、予想以上に高い年齢層にまで浸透しており、テレビは娯楽メディアとしての価値に特化しつつあると考えられます。
※ 生活者には自分の都合に合わせて時間を自由に使いたいという要求が強まっており、録画機器の普及も後押しとなってテレビ番組のタイムシフト視聴は今後も増えると推察されます。
※ 上記のことを背景として、テレビCMの到達力や効果は大きな影響を受けており、根本的にテレビCMの位置づけを見直す必要に迫られていると考えます。
調査結果の詳細
若い世代を中心にテレビとの距離感が広がっている可能性自分とテレビとの関係について、「好きなテレビ番組があり、欠かさずみている」という人は全体の62%にのぼり、また「自分にとってテレビは欠かせない存在だ」という人が59%と6割近くに達するなど、多くの人にとってテレビが依然として不可欠の存在であることが裏付けられました。
ただしその一方で、「テレビがなくても特に困らない」という回答も33.1%と全体の3人に1人にのぼりました。特に、18才~24才の男性では「なくても困らない」という回答が46%と高い割合を示しており、18才~24才女性でも37%に達するなど、若い世代を中心にテレビと距離を置く傾向がみられるようです。
テレビとインターネットの棲み分けが進んでいる
「テレビをみながらパソコンやケータイでネットを使うことがある」という人は、18才~24才男性で57%、同年代の女性では63%、25才~29才男性では53%、同じく女性で54%などと、いずれも5割を超えているほか、40代男性でも43%、女性で39%に達するなど、テレビとネットの同時使用が若者だけでなくミドルにまで広がっていることが明らかとなりました。
また「ニュースや新しい情報はテレビよりインターネットで知ることが多い」という回答も、18才~24才男性で55%、同じく女性で52%、25才~29才男性で54%、同じく女性では50%と、いずれも半数以上にのぼりますが、40代男性でも45%に達するなど、こちらも高い年齢層にまで及んでいます。
インターネットが生活の日常的な情報源としてミドル層にまで浸透しており、テレビとの使い分けの態度が浸透している様子をうかがわせる結果となりました。
録画視聴者の6割が「いつもCMを飛ばす」
ふだんの生活で、「みたい番組の放送時間に生活時間を合わせている」という人は、70代の高齢者では過半数と多いものの、全体としては27%と比較的少数派となっています。
一方、「CMで番組が中断されるといらいらすることがある」という回答は全体で46%と半数近くにのぼり、各年代による差が少なく共通する意見となっています。
これらに関連して、「テレビ番組をビデオやレコーダーなどに録画してみることがどの程度あるか」という問いに対して、「よくある」が28%、「ときどきある」が15%、「たまにある」が21%で、合計すると6割以上の生活者が、テレビ番組を録画視聴しているという結果となりました。特にふだん仕事や家事に忙しい30代、40代の年齢層では、録画してみることが「よくある」という回答が30%~40%と高く、録画視聴の傾向が顕著に見られています。
さらに、録画視聴をすることがある人に「録画番組の視聴中にCMを飛ばしてみることがあるか」を訊ねたところ、63%が「いつもCMを飛ばす」と回答し、「CMを飛ばさない」という回答は11.6%にとどまりました。
調査方法 概要
調査対象 :首都圏に住む18才~74才の男女
調査方法 :訪問留置法
有効回答数:3,000サンプル
調査時期 :2010年10月
会社概要
会社名 : 株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント
所在地 : 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1丁目4番10号
代表者 : 代表取締役 桑田 瑞松
資本金 : 3,000万円
設立 : 1968年1月17日
URL : http://www.rad.co.jp/
事業内容: マーケティング・リサーチの企画設計、実施及びコンサルテーション、経営・マーケティング活動の評価及びコンサルテーション
本件に関するお問い合わせ先
株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント
担当 : 開発・研究チーム 野口
TEL : 03-5642-7711
FAX : 03-5642-7730
E-mail: radnews@rad.co.jp