主要広告会社8社の10月度売上高(単体)が15日、出そろった。前年同月実績を上回ったのは半数の4社。上位各社を中心に、テレビスポットの好調ぶりが目立った。インターネット分野は引き続き伸長しており、1社を除いて2ケタ増となった。
電通は、テレビスポットが113.3%と伸長し、タイムも上回った。博報堂もスポットの伸びが全体の売り上げをけん引したほか、これまで伸び悩んでいたタイムも「秋の改編を機に改善している」(広報)。東急エージェンシーもスポットが好調で、特にコンビニや食品のほか、このほど新キャンペーンがスタートしたウイルス対策ソフトのカスペルスキーなどが押し上げた。
新聞は8社中5社がプラスとなった。前年同月比で約5割増となったジェイアール東日本企画は、JR東日本の「東北新幹線新青森開業キャンペーン」がプラス要因に。交通媒体は、駅ポスターなどが苦戦する一方で、デジタルサイネージ(電子看板)関連が好調に推移した。特に首都圏の電車内のビジョン「トレインチャンネル」123.8%と伸長した。
インターネット領域では電通、博報堂がともに5割増だった。