大和ハウス工業 女性向け個室の訴求で、Webドラマ放映も

大和ハウス工業は24日、化粧品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)グループの監修を受けた女性向け室内空間「コクームスペース」を発表した。ターゲットは年収900万円~1000万円規模の共働き世帯の女性。天井高や照明などの内装から鏡台の設計まで、仕事や家事に忙しい女性のニーズに応えた。2011年1月2日に発売する戸建住宅新商品に標準搭載する。洋室6畳タイプの仕様変更差額で105万円(税込み)。3畳~6畳のスペースで10パターンを用意する。年間1200件の受注を目指す。

普及施策では同日、特設のWebサイトをオープンさせ、直木賞作家の唯川恵を起用した小説「繭(まゆ)に抱(いだ)かれて」の連載を始めた。ターゲット層の中核となる40歳代の主人公が作中で「コクームスペース」に癒されるようすを、全3回で描く。1月10日の最終回は、動画配信サービス「ユーストリーム」で、ドラマ形式でのリアルタイム配信も計画している。「ツイッター」も活用して、主人公視点からメッセージを発信、認知の獲得を図る。

大和ハウス工業・渦居隆司取締役

大和ハウス工業の渦居隆司取締役は「企業や家庭で、多くの役割を果たす女性に、自分のための空間を提供したい」とアピールした=24日、都内

今回の企画は、同社が住居の情緒的な価値を提供しようと、各社と進めてきたコラボレーションの一環。「09年時点で夫婦共働き世帯は995万世帯あり、今後も増え続けるだろう」(大和ハウス工業の渦居隆司・取締役専務執行役員)との背景から立案に至った。さらにターゲット層について「(P&Gグループの)『SKーⅡ』とは顧客層が共通している部分もあるので、互いの成績に貢献するはずだ」(同)と述べた。

P&G マックスファクター「SK-Ⅱ」担当の日高由香子ブランドマネージャー

「『SK-Ⅱ』の姿勢を伝える良い機会」P&G マックスファクターの日高由香子ブランドマネージャー

P&G マックスファクターの日高由香子ブランドマネージャーは「日常生活の場でも、お客さまに価値を提供したいと考えていた。住まいづくりにかかわることができたのは、『SK-Ⅱ』ブランドの姿勢を伝える良い機会になった」と歓迎。両社が取り組みを始めたのは2010年3月ごろ。P&G側は、化粧の具合を確認しやすい、顔色を正確に写す照明や鏡など、メークに最適な鏡台を設計するため、複数回にわたってデザインの見直しを依頼したという。

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