10月の広告の取引価格、下げ幅が縮小――スポットCMの回復が寄与

日銀が25日発表した10月の企業向けサービス価格指数(速報値、2005年平均=100)によると、業種別の「広告」は前年同月比0.3%下落の90.7だった。下落は4カ月連続だが、テレビ広告取引の好調などを背景にマイナス幅は前月より1.9ポイント縮小した。

このうち四媒体広告では、テレビ広告はスポット取引の堅調が寄与し前年同月比3.8%上昇した。また、雑誌広告は2.7%下落ながら、前月より下げ幅が7.6ポイント縮小。広告枠取引の値引きが続いた9月の反動で上昇傾向が見られた。一方、インターネット広告(3.7%下落)は、前月より3.4ポイント下げ幅が拡大した。競争の激化を背景に値引き傾向が続いた。

企業向けサービス価格は企業間で取引するサービス価格の水準を示す。すべての業種を含む総平均は、前年同月比1.2%下落の96.6となった。下落は25カ月連続で、マイナス幅は前月より0.1ポイント拡大した。

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