駅周辺も活性化 週末の集客に期待
博多阪急と並ぶ核テナント「アミュプラザ博多」の広告展開は年明けになりそうだ。「マス媒体を中心に幅広い媒体を使った広告展開になるだろう」としている。「アミュプラザ」にテナント入居する東急ハンズでは、アミュプラザ博多がテナント全体の告知を進めていくことからマス媒体を使った広告展開は行わない方針だ。「店の知名度はあるが利用経験者が少なく実際とのギャップがある」(博多店開業準備室)ことから、東急ハンズの魅力を体感してもらうことをコミュニケーションの軸に据えた。
その第一弾として10月31日に行われた福岡市民マラソンの会場にテントを設営、参加者がストレッチ器具などを自由に体験できるスペースを設けた。11月28日に開催された国際的なサイクルイベント「ツールドフクオカ」会場でもテントを設営するなど、今後も随時、体験スペースを設けていく予定だ。
新駅ビルの開業に先駆けて09年10月にリニューアルオープンした専門店街「博多デイトス」は、25歳女性を中心とした層を新たなターゲットに設定した。年間スローガン「OLさんに、愛を。」をテーマにしたテレビCMを4月から放映している。このほか「失恋から立ち直る方法」「気になる人ができた時のアプローチ方法」などについてのコメントを募集し、抽選で買い物券が当たる「ハカタOL恋愛力検定」を定期的に実施するなど、コミュニケーションを強化している。
博多デイトスを運営する博多ターミナルビルは、「駅の動線上に位置しているにもかかわらずこれまで若い女性を取り込めてこなかったが、最近は平日夜だけでなく土・日も家族連れが多く来店するようになった」と手ごたえをつかんでいる。(宣伝会議・九州本部)
(「宣伝会議」12月1日発売号にエリアレポート「九州新幹線全線開業で人の流れはどう変わる?」掲載)