海外に出て、フェースブックの影響力の強さを実感する。
アメリカはもちろん、フィリピンでもグアテマラでも、皆インターネットカフェで開いているのはフェースブック。街を歩いていて見掛ける広告のデザイン内にフェースブックマークが入っているモノを当たり前のように見掛けます。
最近では日本支社も立ち上がり、日本でもとても注目を集めています。僕の周りでもマーケティングに携わる人や新しいモノ好きな人はこぞってフェースブックを利用し始めています。おかげさまで、この数カ月で多くの日本の友人とフェースブックでつながることができました。
ところが、以前登録した人達がフェースブックをどのように利用しているのかチェックしてみたのですが、ほとんどの人がほぼ利用していないか、ツイッターとの連携による発信が中心になっていました。皆フェースブック上でのコミュニケーションはあまり盛んではない印象があります。
要は、「試しに使ってみるか」という感覚で始めたものの、ほとんどの人がフェースブックを使う楽しさや必要性、魅力などを感じていないようです。しばしば、そういった友人の声を聞きました。「フェースブックって何が面白いの? ミクシィと何が違うの?」というものです。
そこで、僕自身の経験と重ねて考えてみました。
僕もフェースブックのアカウントはだいぶ前に取得していました。目的としては「試しに」というのが本音です。色々いじってみたものの、よくわからないまましばらく放置していました。しかしながら、つい最近、僕はフェースブックのヘビーユーザーとなりました。キッカケは本当に単純ですが、外国人の友達ができたことです。
正確に言うと、ミクシィやツイッターなどではコミュニケーションを取れない、フェースブックじゃないとコミュニケーション取れない友達ができたという部分がポイントだと思います。フェースブックも色々と機能はありますが、メーンはあくまでも人と人とのつながり。ミクシィとさほど変わらないのです。
ですので、ミクシィにはない面白さや魅力をフェースブックに求めてもなかなか見つからないのは当然でしょう。既に日本人同士でやり取りをするにあたってミクシィがある以上、フェースブックを使う必要性が僕らにはあまりないのです(ツイッターに限っては使い方次第かと思いますが)。
では、どうなると日本人がフェースブックを利用し始めるのか。
それは上に出たことそのままでして、ミクシィではなくフェースブックでしかつながれない人同士での人間関係を構築することだと思います。それはもしかしたら、日本人が外国人との人間関係を構築していくことかもしれないですし、日本の若年層がミクシィなどではなく、フェースブックを基本として友人との関係をつないでいくことかもしれません。
僕は前者については日本人のグローバル化が今後一層進んでいくと考えているので、近い将来ユーザー数はそれに伴って急増していくのではないだろうかと思っています。
ちなみにコスタリカの広告会社で働く広告マンも、フェースブック上のキャンペーンは最近ではほぼ必ずプランニングに組み込まれると言っていました。日本でもユーザーニーズから同じような状況になる日が来るのか、それともミクシィが踏ん張るのか。先日、ミクシィとフェースブックが一部連携をしたようですが、今後の両社の展開がますます楽しみですね。
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