マーケティングコミュニケーションにおける「諸葛孔明」
広告主ですら「どうやって広告すればいいかわからない」という時代に突入しているのであり、「テレビCMをやりたい」など媒体名指しでコミュニケーションを考える時代ではない。となると、
- その商品が売れる理由をどう考えるか
- その商品(やカテゴリー)に関する現在のパーセプションはどうなっているか? そこに解決すべき課題はあるか?
- その企業・商品が過去に培ってきたコミュニケーション上の資産は何か?
- ターゲットとする消費者層のメディア状況はどうなっているか? 必要であればどのようなメディア/広告枠を開発すべきか?
- その商品がもっとも「機能する」場所・シーンをどのように考え、演出できるか?
- PR上・広告上のメッセージ発信のルール/ストーリーをどのように作るか
- それらの全体構造をどのように描くか
- それらを実現するためのスタッフを外部、内部含めて集めてこられるか
といったことを考え、実行する職能が必要となっている。
プロデューサーであり、コーディネーターであり、シナリオを書く人でもある。一見これまでにもあった、と思われるかもしれないが、PR上のメッセージの指針を作ったり、メディアの開発を行うようなプランナーは「職能・職種」としては実際、存在しない。これらを営業・広告主とまとめ上げつつ、各専門チームをまとめていく、そのような職能が「コンテクスト・プランナー」だと考えている。いわば、マーケティングコミュニケーションにおける参謀・諸葛孔明のようなものかもしれない。