米オンライン調査会社ハリスインタラクティブ社は3日、消費者の広告接触についての意識調査で、全体の63%が「インターネット広告が最も無視しやすい、または印象に残らない」とするなどの結果をまとめた報告書を発表した。アドウィーク誌と共同で10月実施したもので、2098人から回答を得た。
「どの媒体の広告を無視するか」の質問に対する回答は、1位が「バナー(43%)」、2位が「検索エンジン(20%)」となっており、インターネット広告は4マス媒体の「テレビ(14%)」「ラジオ(7%)」「新聞(6%)」よりもはるかにネガティブな数字となっている。
性別では各メディア広告に対する意識にあまり差がないものの、年代別では55歳以上が「バナー(43%)」に次いで「検索エンジン」と「テレビ」が同率(20%)になり、18歳から34歳までの層には「バナー(42%)」「検索エンジン(21%)」の次に「ラジオ(9%)」がランクインするなどの世代による違いが見られた。
同リポートは「ターゲットを性別・年代・学歴などのグループに分け、それぞれのメディアの嗜好を考慮し、適切なメッセージを送ることが大切」と結論付けている。(松本泰輔)