米半導体大手サンディスクの日本法人(東京・港)は16日、スポーツ写真家9人と契約を結び、同社メモリーカードのブランド・プロモーションを担うカメラマン・チームを結成したと発表した。日本スポーツプレス協会の水谷章人会長、菅原正治氏、アフロスポーツの青木絋二代表ら写真家9人は、サンディスクの宣伝広報活動をはじめ、特設サイトへの写真提供やイベント参加などに協力。商品ラインナップの一つ「エクストリーム・シリーズ」のブランドロゴが付いたグッズを身に着けてスポーツ試合の撮影に赴く予定で、観客や他のカメラマンへアピールする。
サンディスク日本法人が10月末から進める、SDカードの年末・正月商戦期に向けたキャンペーンの一環。「速いメモリーカードは、強い」をキャッチフレーズに、Webサイトや雑誌、交通媒体を用いて広告を展開している。広告会社は朝日広告社。高速で読み書きできる商品特長を競技中のスポーツ選手の一瞬を収めた写真をメーンビジュアルにした広告で訴求する。
サンディスクは「商品が性能差で選ばれていない」との認識から、09年後半から本格的なブランディング・キャンペーンに注力している。今回の施策で第三弾となる。調査会社BCNによると、同社は2010年1月~6月期のメモリーカード市場でシェアの1位20.2%を占めた。07年以降、市場トップを堅持している。しかし、ブランド認知では東芝やパナソニックの後を追っているのが現状だ。
国内市場2位のA-DATAテクノロジーとは現在2.9ポイント差だが、09年1月には0.5ポイントまで詰め寄られた。小池淳義社長は「10年度は圧倒的な差をつけて終わりたい」と意気込む。