コーセーは17日、ボタンを押すと香水の香りが体験できるスペースを駅構内に設け、隣接する百貨店への誘客を図るイベントを始めた。会場にはコンパニオン2人も常駐させ、通行客に香水を付けた試用紙を配る。オープンは午後0時~8時までで、17日~19日は大阪・梅田駅で、24日~26日にかけては東京・新宿駅で実施する。新宿では20日から最終日まで、デジタルサイネージ(電子看板)も掲出する。広告会社はオリコム。
梅田駅では、7メートル四方のスペースに、商品を展示するショーケースを2柱設置。柱にはボタンが付いており、押すと香りの粒子が最大1メートルほど漂うしくみ。香水の需要が高まるクリスマスに向けて、化粧品ブランド「ジルスチュアート」の香水「ナイトジュエル オードトワレ」の拡販を狙う。
利用客の混乱を防ぐため、電鉄会社は広範囲で匂いが広まるプロモーションを敬遠する傾向にある。今回は香りが広がらず、また服に香りがつかないように特別な仕組みを施した結果、許可されたという。