先週はキューバ滞在のため、コラムを寄稿することができませんでした。
読んで頂いている皆さん、申し訳ありませんでした。キューバのインターネット事情はよろしくないとは聞いていたのですが、想像以上によろしくありませんでした……。
キューバのインターネット事情は、インターネットで検索をしてもなかなか情報がないため、今後訪問を検討している人のためにも情報を残しておきたいと思います。
まず、一般のキューバ人はインターネットに接続することができません。街中にあるインターネット屋はキューバ独自のイントラネットのようで、hotmailやGmailなどは利用できないとキューバ人に言われました。月額30ドルほど支払うことで、諸条件をクリアすれば利用できないことはないと現地にいる日本人の方に教わりましたが、キューバ人の平均所得は20ドル~30ドルです(医者も、教師も、路上清掃の職員も皆揃って同等の給与です)。
それでインターネットにつなげられるわけがありません(あの手この手でインターネット接続している人もいるそうですが、一部であることは間違いないでしょう)。
キューバ人がインターネットを利用するケースは主に2つあるようです。
1つ目は仕事でインターネットが必要な職種の場合、認められるそうです。2つ目は大学生なら利用出来るとのことです。しかし、僕がハバナ大学の学生に尋ねたところ、大学1、2年生は利用できず、3年生以降でインターネットアクセス権利が得られると教えてくれました。
そして、キューバのインターネット接続速度、非常に遅いです。恐らくアナログ回線なのではないでしょうか……?
キューバ人にとってインターネットというのはそこまで身近な存在ではないようです。
さて、本題に戻りますが、観光客がインターネットを使うためにはどうすればいいのか?
ソ連崩壊後に観光業に力を入れてきたキューバ、さすがにないわけがありません。首都ハバナの旧市街にある多くの高級ホテルのロビーにて、インターネットが有料で利用可能です。
ホテルに設置されているPCを利用する場合には1時間6ドルです。自分のモバイルPCを利用する場合には1時間8ドルです。
ホテルのフロントでカードを購入して、インターネットアクセス時にログインIDとパスワードを入力して利用します。しかしながら、本当に回線速度が遅い為、ブロードバンドが標準化しつつあるこの時代の多くのWebサイトを閲覧するのは本当に一苦労です。そんな中、Gmailの簡易html版はしっかりと動いてくれました。さすがはグーグルだと思わず感心してしまいました。
皆さん、キューバに行かれる際には事前にインターネットでの調べ物などは終わらせておきましょう。
資本主義社会が標準化しつつあるこの世界で、社会主義国家キューバは訪問する価値があります。何が違うのか、何が良いのか、何が悪いのか、何故、彼らは資本主義から社会主義へ移行したのかなど、見えてくるモノがあります。
ぜひ、次の長期休暇はキューバ訪問を!
太田英基「若手起業家、世界一周へ」バックナンバー
- 第6回 日本が世界に誇るアニメコンテンツ(12/10)
- 第5回 日本人がフェースブックを使いこなす時(12/3)
- 第4回 韓国ブランドの台頭、中米で実感(11/26)
- 第3回 中米でひときわ目を引く店舗メディア(11/19)
- 第2回 “旅人さん、タダで我が家に泊めてあげるよ!”(11/12)
- 第1回 “君が思っているより世界はずっと小さい”(11/5)