生配信の継続・中止のシビアな決断
そらの(ソラノート)
前回、私が“ダダ漏れ”を始めた経緯を書かせていただいた。今回は苦労話をしようと思う。
まず前提のお話。インターネットの生配信は複雑な機材は要らないが、インフラが整っている必要がある。ネット環境や音声は特に大事。ただやっていることだけを示したいのか、ちゃんとネットの向こう側に伝えたいのか。もちろん後者だろうから、ときにシビアな判断をしなければいけない。
さて「セミナーを開催するので配信してほしい」という依頼をよく受ける。依頼に応えるべく、全力を尽くそうとするが、過酷なネット環境、通信速度の問題のためか動画が止まる、配信が途切れる。音声も、ライン出力はもらえているから安心であるとも限らない。歪む、ノイズがのる…。見るに堪えない配信しかできない場合、私は先方に中止をすすめる。粗悪な配信は主催者に対して根拠のない悪評をもたらすからだ。
これを実感している方は多いのではないだろうか。ユーストリームの動画の右側にはソーシャルストリーム(主にツイッター)がある。そこでの発言は瞬く間に広まる。
さぁ、粗悪な配信をどうするか。強行突破で配信すると前述した通りに。中止すると、がっかりした声、準備不足を批判する声。どちらもマイナスだ。
私の役目は当日に大切なジャッジをさせないために事前確認を行うこと(その不足は私のミスであることは確か)。それが叶わず、クライアントに遣る瀬無い思いをさせてしまったことは多い。次回はもう少し夢のある話をしよう。(「宣伝会議」2011年1月1日号から)
※毎月1回掲載(全4回)、次回は2011年2月1日掲載予定
そらの
ダダ漏れ女子。面白そうと思えばPCとビデオカメラを持ってどこでもインターネット生配信を行なう。過去には事業仕分けの第一弾を単身で配信。