札幌市は11日、所有する「札幌ドーム」(豊平区)のネーミングライツ(命名権)協賛企業の募集を始めた。ドームの大規模修繕費の財源確保を目的に、希望契約金額を年間5億円以上、希望契約期間を5年間以上としている。市は、同額に設定した理由として「野球だけでなくサッカーや、スキーやカーレースの世界選手権も開かれている。他球場の金額も鑑み、妥当と判断した」とコメントした。命名条件には「札幌ドーム」の名称を残し、また「札幌○○ドーム」のように、分割しないことを条件に挙げている。
提示金額は、横浜市の「横浜国際総合競技場(日産スタジアム)」(05年~2010年、年間4.7億円)を上回り最高額規模。同競技場は、日産が一度契約を解消。市は年額3億円以上を条件に公募したが応募がなく、1.5億円に値下げして再公募し、日産が手を挙げた経緯がある。
市では2010年12月に、東京の数社へ訪問。同時期には電話で数件の問い合わせがあったという。今後は「特別に個々の企業にアプローチする予定はない」(同市)とした。