2010年は売上高461億8700万円――前年比12.5%増
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は14日開いた決算説明会で、09年12月~10年11月累計の売上高(単体)を461億8700万円(前年同期比12.5%増)と発表した。主力のメディア・レップ(媒体販売)事業の売上高は444億5100万円で同13.0%増だった。「金融・保険・証券」「電話会社・電気通信サービス」などの業種で広告出稿が増えた。
パソコン向けディスプレー広告などを含むWeb広告が好調で、売上高284億100万円(同14.8%増)。ヤフーを中心に、ディスプレー広告がけん引した。出稿件数は3万6579件(同7547件増)と大きく伸ばした一方、平均単価は下げて77万6000円(同7万6000円減)。
モバイル広告の売上高は50億8700万円(同7.4%増)で、出稿件数は8581件(同1722件増)、平均単価は下げて59万2000円(9万8000円減)。サーチ広告(検索広告)は売上高83億5900万円(同27.6%増)。出稿件数は1万6454件(同2655件増)に伸びた。平均単価も上がり、50万8000円(3万4000円増)。
得意先業種別では、アリコジャパンやVISA、新生フィナンシャルなど金融・保険・証券が最も多く60億の売り上げ(同27.1%増)。ほか自動車の37億7200万円(同12.6%)、花王やユニリーバ・ジャパンなど化粧品・歯磨・洗剤の37億2600万円(同9.3%増)、NTTやKDDIなど電話会社・電気通信サービスの29億3300万円(同35.0%)が伸びた。ファッション関連についても30~40%取り扱いが増えた。
2011年のインターネット広告について矢嶋弘毅社長は、「堅調ではあるだろう。確実に伸びるのはユーチューブ」と明言した。スマートフォンや会員制ネットワークの「フェースブック」は「利用者数が課題。300~400万台に乗れば、媒体として注目される。広告として大きな影響を持つのは1000万を超えてから」との見方を示した。