花王の本間充・Web作成部Web技術グループリーダーは、このほどデジタル手法の活用をテーマに開かれた公開対談で、「デジタル手法によって、広告からコミュニケーション・プランニングへの移行が進んでいる」と指摘した。同氏は、米小売大手ベストバイがテレビCMを流しつつ、販売員全員でツイッターに対応した「twelpforce」などを例に挙げ、本間氏は「海外の広告主が持つ事例の内容は知ることができる。しかし重要なのは、どのような考え方で施策を組み立てているのか、という点。ただツイッターを使おう、フェースブックを使おう、では意味がない」と述べた。
同氏と対談した、大和ハウス工業の大島茂・総合宣伝部デジタルメディア室長は、「こうしたソーシャルメディアについては、社員を参加させる勇気を持たなければならない。ただ、誤用しないようにトレーニングする必要がある」と指摘した。両氏は日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会の主要メンバー。本間氏は代表幹事、大島氏は幹事を務める。
本間氏は最後に、同氏が引率役を務めるデジタルマーケティング事例の視察研修について紹介。4月10~17日にかけて、米サンフランシスコ・シリコンバレーを訪問する。ネットマーケティングの国際展示会「ad:tech」や、米国企業とのディスカッションを行う予定。大島氏は「世界の目には日本の元気がないように映っているのでは。企業としても存在感を示していきたい」と会場に呼びかけた。
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