IT関連市場リサーチ&コンサルティング会社の米ヤンキー・グループは1日、米国電子書籍の年平均成長率(CAGR)は2013年までに83%となり、携帯電話用アプリケーションの同年までの72%を上回るとの予測を発表した。
同社の調査報告書によると、09年に3億1300万ドル(250億円)だった米電子書籍市場は、2013年には27億ドル(2160億円)に達する見込み。同報告書のその他の主な予測は以下の通り。
- 2013年までに米消費者は2010年の約4倍となる3億8100万冊分の電子書籍を購入
- 電子書籍の平均価格は13年までに09年の9ドル強から7ドルへ下落
- 重要な特徴であるスケーラブルフォント、テキスト読み上げ変換(TTS)、軽量電子書籍端末に18~19歳の33%が高い興味を示す半面、65歳以上は22%しか興味を示さない
- 教科書は重く、高価で、持ち運びに不便であり、学生の4人にひとりは電子書籍に強い興味を示している
ヤンキー・グループのアナリスト、ドミトリー・モルチャノフは「電子書籍市場は急速に伸びているので、今動かない会社は数十億ドル市場に乗り遅れてしまうだろう」と述べている。(松本泰輔)